12月の「生活自由度」は62.1点、3ヵ月ぶりに減少

 博報堂生活総研は、新型コロナウイルス感染症流行の昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在の「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、12月は62.1点で、先月から0.8ポイントの微減で、3ヵ月ぶりに減少。前年同月比では0.8ポイントの微増となった。

 国産初の新型コロナ向け飲み薬の使用が承認されたとの報道(11月22日)があった一方、忘年会シーズンに向け、新型コロナと季節性インフルの同時流行の懸念も政府から発表された。感染者数は11月中も増加を続けている。11月8日には1週間平均、1日あたり全国で6万人台、東京都で同6千人台になっていたが、調査直前の12月1日には全国で同11万人台に、東京都では同1万2千人台にまで増加した。そのような中での調査だ。

 【不安度】は、前月と比べて減少した項目が多い。前月比較では、「海外の情勢」(67.9%、4.5ポイント減)、「情報の不足や不確かさ」(57.7%、3.0ポイント減)、「行政の対応」(69.0%、2.7ポイント減)、「経済の停滞」(74.9%、2.4ポイント減)などが減少している。前年同月比較でも、減少した項目が多く、「情報の不足や不確かさ」(57.7%、6.4ポイント減)、「自分や家族の健康」(60.9%、6.0ポイント減)などが目立っている。

 【行動の抑制度】は前月と比べて微増した項目が多い。前月比較では、「不要不急の外出」(54.3%、2.6ポイント増)、「外食」(49.7%、1.8ポイント増)、「体験型エンタメ」(50.9%、1.7ポイント増)などが微増。前年同月比較では、「旅行・レジャー」(55.6%、17.9ポイント減)、「体験型エンタメ」(50.9%、16.7ポイント減)を始め、全項目が10ポイント以上減少。【行動の実施度】では、感染リスクを回避する行動が前月から増加している。

 前月比較では、「感染対策を徹底している店や施設の利用」(53.4%、4.8ポイント増)などが増加。前年同月比較では、「家の中でできる娯楽」(53.1%、11.0ポイント減)などが減少している。また、収束後に取り組むと思う行動[予想]では、[実態]より[予想]が高いのが、「投資や資産運用」([実態]24.9%、[予想]34.7%、+9.8ポイント)、「SNSの閲覧・投稿」(同40.0%、同48.1%、+8.1ポイント)などとなっている。

 同調査結果は

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/12/corona-release2212-1.pdf