10月バイト平均時給1151円、3ヵ月連続で最高額更新

 リクルートのジョブズリサーチセンターが発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の10月の平均時給は、前年同月比は34円増加(+3.0%)、前月比では10円増加の1151円となり、3ヵ月連続で過去最高額を更新した。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比25円増加、前月比は10円増加の1189円、「東海」は同42円増加、同5円増加の1071円、「関西」は同26円増加、同2円増加の1120円だった。

 職種別にみると、前年同月比では、「フード系」(1088円、+5.3%)、「専門職系」(1352円、+5.0%)、「製造・物流・清掃系」(1162円、+3.4%)、「販売・サービス系」(1108円、+1.7%)、「事務系」(1261円、+1.6%)、「営業系」(1287円、+0.8%)の全職種でプラス。前月比では、「販売・サービス系」(+2.0%)、「製造・物流・清掃系」(+2.0%)、「フード系」(+1.8%)、「事務系」(+0.2%)の4職種でプラスとなった。

 フード系と製造・物流・清掃系は首都圏・東海・関西ともに過去最高額を更新した。販売・サービス系やフード系、製造・物流・清掃系は、上がり幅が大きくなっている。このような状況の背景としては、10月から最低賃金が引き上げられたことや、幅広い職種で人材不足感が広がっていることがあると考えられる。年末年始に繁忙期を迎えるフード系や物流関連などでは、高時給・高待遇で短期間の人材を確保しようとする動きも見られる。

 首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では25円増加、前月比は10円増加の1189円。職種別でみると、前年同月比では、「専門職系」(1394円、+5.6%)、「フード系」(1123円、+5.1%)、「製造・物流・清掃系」(1204円、+3.0%)、「営業系」(1314円、+1.2%)、「販売・サービス系」(1137円、+0.7%)の5職種でプラス。前月比では、「製造・物流・清掃系」(+2.2%)、「販売・サービス系」(+2.0%)などの5職種でプラスとなった。

 東海エリアの平均時給は、前年同月比では42円増加、前月比は5円増加の1071円。職種別でみると、前年同月比では、「事務系」(1175円、+13.9%)、「営業系」(1148円、+7.6%)、「専門職系」(1257円、+5.5%)、「フード系」(1022円、+4.0%)、「製造・物流・清掃系」(1074円、+3.1%)、「販売・サービス系」(1052円、+2.6%)の全職種でプラス。前月比では、「販売・サービス系」(+1.6%)、「フード系」(+1.5%)など3職種でプラスだった。

 関西エリアの平均時給は、前年同月比では26円増加、前月比は2円増加の1120円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1053円、+4.7%)、「製造・物流・清掃系」(1130円、+2.7%)、「専門職系」(1293円、+1.9%)、「販売・サービス系」(1090円、+1.8%)、「事務系」(1233円、+0.9%)の5職種でプラス。前月比では、「フード系」(+1.9%)、「販売・サービス系」(+1.5%)などの3職種でプラスとなった。

 同平均時給調査結果は

https://jbrc.recruit.co.jp/data/pdf/202210_AP_ver1.pdf