定年延長、8割以上が「61歳以上も働きたい」と回答

 エン・ジャパンが、運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で35歳以上のユーザーを対象に実施した「定年延長に関する意識調査」結果(有効回答数2376人)によると、年金の受給開始を66歳~75歳まで繰り下げることが可能になり、繰り下げた場合、受給額が増額されるようになった年金法改正の認知度は、「名称だけ知っている」が56%、「内容を含めて知っている」との回答は14%だった。

 また、70歳までの定年引上げや継続雇用制度の導入が企業側の努力義務になった高年齢者雇用安定法の改正の認知度は、「内容を含めて知っている」は15%、「名称だけ知っている」は50%と、どちらの法改正についても、内容まで把握しているのは2割以下という結果だった。法改正によって、働く意欲がある高年齢者が定年を延長できたり、長く働きやすい環境整備を国が進めていことの賛否は、81%が「賛成」と回答している。

 自分自身が何歳まで働きたいと思うかについては、「61歳以上」が計80%(61歳~65歳まで:28%、66歳~69歳まで:11%、70歳まで:21%、71歳以上:20%)となった。61歳以上でも定年延長しても働きたい理由(複数回答)は、上位は「年金だけでは生活できないから」(63%)、「定期収入を得られる期間が延びるから」(52%)、「健康・体力維持のため」(51%)、「これまでの経験でまだ会社に貢献できると思うから」(44%)だった。

 年収別にみると、年収1000万円以上の人は「定期収入を得られる期間が延びるから」(57%)が最多、年収1000万円未満の人は「年金だけでは生活できないから」(71%)が最多だった。一方で、「60歳以下」との回答者19%(~59歳まで:6%、60歳まで:13%)が、定年延長などしない理由(複数回答)は、年収層問わず「仕事以外のことに時間を使いたいから」が70%でトップとなった。

 同調査結果は

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2022/31098.html