9月の生活自由度60.2点、2ヵ月ぶりの60点台に

 博報堂生活総研は、新型コロナウイルス感染症流行の昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在の「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、9月は60.2点で、先月から1.7ポイント増となり、2ヵ月ぶりに60点台に上昇した。前年同月比では8.3ポイント増。

 8月に入っても全国で感染者の増加は続いた。1日20万人超を記録した日が多く、その傾向は8月下旬までみられた。死者数も増加し、8月中旬以後は連日200~300人の規模で推移。医療ひっ迫に対し、抗原検査キットのネット販売解禁や、り患者の全数把握見直しが進んだ。8月下旬にようやく感染者数は減り始め、以後も減少を続けている。9月の新学期を迎えて、感染者が再び増加する懸念もある中での調査だ。

 【不安度】は、前月と比べてほとんどの項目で減少した。前月比較では、「海外の情勢」(67.9%、4.6ポイント減)や「自分や家族の健康」(62.3%、3.8ポイント減)が目立つ。前年同月比較では、多くの項目が減少。「行政の対応」(67.1%、11.9ポイント減)、「情報の不足や不確かさ」(56.3%、10.1ポイント減)などが目立った。【行動の抑制度】は前月と比べて全項目で減少した。

 前月比較では、「外食」(55.7%、5.8ポイント減)、「交友・交際」(60.1%、5.4ポイント減)、「不要不急の外出」(61.6%、4.9ポイント減)などが5ポイント程度減少。前年同月比較では、「体験型エンタメ」(58.1%、23.9ポイント減)を始め、多くの項目が20ポイント以上減少。【行動の実施度】では、感染リスクを回避する行動が前月から減少。前月比較では、「インターネット通販や出前の利用」(36.1%、3.6ポイント減)の減少が目立つ。

 前年同月比較では、「家の中でできる娯楽」(56.5%、17.9ポイント減)、「インターネット通販や出前の利用」(36.1%、15.0ポイント減)が大きく減少している。また、収束後に取り組むと思う行動[予想]では、[実態]より[予想]が高いのが、「投資や資産運用」([実態]27.5%、[予想]35.3%、+7.8ポイント)、「自分で料理する」(同50.8%、58.6%、+7.8ポイント)などとなっている。

 同調査結果は

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/corona-release2209.pdf