新入社員の理想の上司(3つまで選択)は、「仕事について丁寧に指導する上司・先輩」が 71.7%で1位となったことが、日本能率協会が同会の新入社員向け公開教育セミナーの参加者を対象に実施した「新入社員意識調査」結果(有効回答数545人)で明らかになった。過去に実施した調査では、2020年は59.3%、2014年は57.2%、2012年は52.4%となっており、過去最高の回答割合となった。
2012年、2014年に各33.7%、29.2%と数値の高かった「場合によっては叱ってくれる上司・先輩」や同34.1%、30.2%だった「仕事の結果に対する情熱を持っている上司・先輩」は、前者が17.6%、後者が9.5%と、今回大幅に数値が下がっている。また、仕事をしていく上での不安(3つまで選択)は、「上司・同僚など職場の人とうまくやっていけるか」が64.6%で1位となっている。
仕事をしていく上での抵抗感(3つまで選択)は、「上司や先輩からの指示があいまいでも質問しないでとりあえず作業を進める」について、「抵抗がある」(「抵抗がある」+「どちらかと言えば抵抗がある」)が82.7%だった。意欲や能力を高めるための上司や人事への期待(同)は、「成長や力量に対する定期的なフィードバック」が61.8%、「ワークライフバランスをとれる柔軟な働き方ができる環境づくり」が51.0%で続いた。
仕事・働き方に対する考えについては、「プライベートを優先したい」(「プライベートを優先したいという考えに近い」+「どちらかというとプライベートを優先したいという考えに近い」)との回答が、82.7%だった。また、「定年まで1つの会社に勤めたい(「定年まで一つの会社に勤めたいという考えに近い」+「どちらかというと定年まで一つの会社に勤めたいという考えに近い」)との回答が、64.5%となった。
働きたい職場について、「働いた仕事の“量”で評価される職場」と、「働いた仕事の“質”で評価される職場」のどちらに近い考え方かでは、「働いた仕事の“質”で評価される職場」との回答が、82.6%となった。また、自身のキャリアイメージを「描いている」人が55.2%。さらに、キャリアイメージを描いている人が「何年先までキャリアイメージを描いているか」では、「5年」が34.2%、「10年」が35.9%となった。
同調査結果は
https://jma-news.com/wp-ontent/uploads/2022/09/20220912_new_employees_2022.pdf