投信保有者率は2019年度を底に小幅な上昇傾向に

 野村アッセットマネジメントが発表した「投資信託に関する意識調査」結果(有効回答数2万4153人)によると、投信保有者率は、2021年度は12.3%(前年度比0.4ポイント増)となり、2019年度(11.6%)を底に小幅な上昇傾向にある。年代別構成比では、「70歳代以上」が27%と最も高いが、投信保有者率は前年度比1.0ポイント減の19.0%と減少。一方で20代(1.2ポイント増の5.5%)、30代(1.7ポイント増の9.7%)は増加している。

 投資信託を保有するきっかけ(複数回答)は、「預金金利が低いから」が38%で最も多く、年代が上がるにつれ、その割合が高い。次いで、「一般NISA」(27%)、「余裕資金ができたから」(23%)、「金融機関からの勧め」(22%)、「ネットで気軽に投資ができるから」(21%)、「つみたてNISA」(17%)が続いた。投信保有者のうち、20代の半数以上(56%)が「つみたてNISA」を保有のきっかけと回答した。

 投資信託を持っていない理由(複数回答)は、「投資する資金がない」(39%)、「何を買っていいのかわからない」(30%)、「損をする可能性が高いと思う」(24%)が3大理由だった。また、積立投資をする理由(複数回答)は、「預金しておくよりも利益が期待できる」との回答が過半数(54%)を占めた。一方で、積立投資をしない理由(複数回答)は、「投資する資金がないから」が約4割(38%)を占めている。

 毎月の積立投資額は、「1万円~2万円」が14%で最も多く、次いで、「1000円未満」が10%、「5000円~1万円未満」と「2万円~3万円」がともに8%で続いた。投資パフォーマンス別に積立投資の経験の有無をみると、投資パフォーマンスが「プラス5%以上」では、積立投資の経験がある人の比率が高く、投資パフォーマンスが「マイナス5%未満」では、積立投資の経験がない人の比率が高くなっている。

 同調査結果は↓

https://www.nomura-am.co.jp/news/20220816_NAM.pdf