「副業を希望」60%、コロナ禍を経て11ポイント増加

 エン・ジャパンが、運営する総合求人サイト『エン転職』上で、ユーザーを対象に実施した「副業に関する意識調査」結果(有効回答数1万378人)によると、60%が「現在、副業を希望している」(「強く希望している」25%、「やや希望している」35%)と回答したことが分かった。新型コロナウイルス感染症の影響で副業への意欲が高まり49%が「希望している」と回答した2020年10月実施調査より11ポイント増加した。

 副業について「強く希望している」、「やや希望している」との回答者が、副業を希望している理由(複数回答)は、87%が「収入を増やしたいため」と回答。収入を増やしたいとの回答者の希望の収入額は、「月3万円~5万円未満」(32%)が最も多く、次いで「5万円~10万円未満」(30%)となった。コロナ禍や円安などを背景に、副業により収入増を図りたいと考える人が多いことがうかがえる。

 副業経験の有無は、30%が「経験がある」(「現在している」10%、「過去に経験がある」20%)と回答。2020年の結果(34%)から大きな変化はなかった。副業経験者が副業を行ってよかったこと(複数回答)については、「副収入が得られた」が75%で最多。副業に期待する収入増が、実際に叶った人が多いようだ。そのほかには、「人間関係が広がった」(25%)、「知見・視野が広がった」(24%)という回答が目立った。

 副業経験が副業を成功させる上で大切だと思うこと(複数回答)では、第1位は「無理のないスケジュールを組む」(79%)、次いで、「体調管理を万全にする」(48%)、「報酬・働き方などの条件を確認する」(36%)が続いた。回答者からは、「副業での収入を増やすことに夢中で無理なスケジュールを組んでしまい、トラブルを起こしそうになった」(35歳男性)とのエピソードが寄せられている。

 同調査結果は↓https://corp.en-japan.com/newsrelease/2022/30263.html