夏休みに使う金額がⅤ字回復!コロナ禍前の金額超え

 明治安田生命が発表した「夏に関するアンケート調査」結果(有効回答数1680人)によると、今年の夏休みに使う金額の全体の平均額は「6万8632円」で、昨年(5万3807円)の約1.3倍となった。4年ぶりの増加で、コロナ禍前(2019年)の「6万8071円」を超える結果となった。コロナ禍による外出自粛で、減り続けていた夏休みの予算がⅤ字回復したが、金額が8万円前後だった2018年以前には追いついていない状況になっている。

 夏休みに使う金額を昨年度より「増やす予定」は全体の約4人に1人(24.9%)と昨年(3.8%)の約7倍で、増やす理由(複数回答)は、約半分(49.1%)が「旅行に行くため」。一方、「減らす予定」は14.4%と、昨年(38.7%)の半分以下となったが、その理由(複数回答)は、約6割(60.2%)が「物価高騰により家計が厳しくなったため」と回答。一部の人は物価高騰の影響で家計が厳しくなり、使う金額を減らそうとしている。

 今年の各世帯における夏のボーナスの平均額は「60万654円」となり、昨年(56万9591円)を3万1063円上回った。夏のボーナスの使い道(複数回答)については、「預貯金」が昨年と同様、約7割(70.1%)を占めるなか、「旅行」は39.9%となり、昨年(17.7%)の2倍以上となった。また、夏のボーナスのうち、夫へのお小遣いの平均額は「9万55円」となり、昨年(6万223円)から約3万円(2万9832円)アップした。

 今年の夏休みに「外出する」と回答した人は57.5%となり、昨年実際に「外出した」人(41.2%)の約1.4倍となった。世帯別で「外出する」との回答割合をみると、「未婚」(49.0%)や「既婚こどもなし」(50.9%)の人が約半数であるのに対し、「既婚こどもあり」の人は約3人に2人(66.0%)となり、今年こそは、子どもに夏休みの思い出を作ってあげたいという親の気持ちがうかがえる。

 昨年の夏休みに「外出しなかった」が、今年の夏休みは「外出する」と回答した人のその理由(複数回答)は、約8割(79.2%)が「新型コロナウイルスによる外出規制が緩和されたため」と回答。また、「外出する」と回答した人の夏休みの過ごし方(複数回答)は、トップが「国内旅行」(57.1%)、2位が「帰省」(41.2%)、3位が「アウトドア」(36.0%)となった。今年の夏休みに外出する人の半分以上が「国内旅行」に行く予定のようだ。

 同調査結果は↓

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2022/pdf/20220725_01.pdf