エン・ジャパンが運営する総合求人サイト『エン転職』上で、ユーザーを対象に「転勤」について実施した「転勤に関する意識調査」結果(有効回答数1万165人によると、「転勤が退職を考えるキッカケになる」と64%が回答した。2019年同調査より、5ポイント増加。年代別にみると、20代、30代はともに71%と7割以上が「なる」と回答。男女別にみると、男性(63%)より女性(70%)がキッカケになることが分かった。
これまでに、転勤を理由に退職した経験は、「ある」は9%と1割未満にとどまったが、2019年の同調査から4ポイント増加した。また、コロナ禍による転勤へのイメージや考え方の変化の有無は、21%が「変化した」と回答。どのように変化したかについては、「よいと思わなくなった」が56%と半数以上を占めた。リモートワークの広がりにより、転勤の必要性が問われていることがうかがえる。
「条件付きで承諾する」との回答者(36%)の承諾条件(複数回答)は、トップ3が「家賃補助がでる」(62%)、「昇進・昇給」(60%)、「転勤期間が決まっている」(42%)。年代別で10ポイント以上差が出たのは「家賃補助がでる」(20代:70%、30代:68%、40代以上:56%)、男女別で10ポイント以上差が出たのは「単身赴任手当がある」(男性:43%、女性:33%)、「転勤先を選択できる」 (同:24%、38%)などだった。
「条件に関係なく転勤を拒否する」との回答者(26%)のその理由(複数回答)は、トップ3が「配偶者も仕事をしているから」(34%)、「子育てがしづらいから」(30%)、「親の世話・介護がしづらいから」(28%)。年代別にみると、20代は「新しい土地に慣れることが大変」(41%)、30代は「配偶者も仕事をしているから」(43%)、40代以上は「親の世話・介護がしづらいから」(35%)がそれぞれ最多だった。
これまでの転勤経験の有無は、32%が「ある」と回答。年代別では、20代17%、30代28%、40代42%、男女別では、男性43%、女性19%だった。転勤経験者が転勤してよかったこと(複数回答)は、「人間関係が広がった」が54%で最も多く、次いで、「業務範囲が広がった」、「自身の能力が向上した」(それぞれ39%)、「適応能力の獲得につながった」(28%)、「昇進・昇給した」(22%)などが続いた。
同調査結果は↓