6月の「生活自由度」は調査開始以来最高値の63.5点

 博報堂生活総研は、新型コロナウイルス感染症流行の昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在の「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、6月は63.5点で、4月から2.7ポイント増と3ヵ月連続で上昇し、調査開始以来の最高値を記録した。

 3年ぶりに緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの行動制限がないゴールデンウィークが終了。全国の新規感染者数は、連休明けにやや増加傾向を見せたものの、5月中旬から再び減少に転じ、そのまま月末まで減少が続いた。5月20日には厚生労働省がマスクを外してもよい場合を例示した「マスク着用の考え方」を発表。感染状況が落ち着きを見せ、人流も社会経済活動も活発化の機運が高まる中での調査だ。

 【不安度】は、前月と比べて大きな変化はみられない。前月比較では、「自分や家族の仕事・収入」(57.7%、1.5ポイント減)などが微減となった程度。前年同月比較では、ほとんどの項目が減少。「行政の対応」(67.1%、11.6ポイント減)、「人づきあいの変化」(37.5%、10.0ポイント減)が大きく減少した。【行動の抑制度】はすべての項目で前月より減少。前月比較では、「不要不急の外出」(56.5%、5.6ポイント減)などが目立つ。

 【行動の抑制度】は前年同月比較でも、「体験型エンタメ(ライブ・観劇・映画鑑賞)」(56.0%、24.3ポイント減)、「不要不急の外出」(56.5%、24.0ポイント減)を始め、すべての項目で10ポイント以上減少した。【行動の実施度】では前月から大きな変化はみられない。前月比較では、減少は「混む時間を避けたり、来店頻度を減らした買い物」(50.3%、3.4ポイント減)、増加は「家の中でできる運動」(41.7%、2.5ポイント増)程度。

 前年同月比較では、「家の中でできる娯楽」(54.0%、17.6ポイント減)を始め、5ポイント以上減少している項目が多くみられる。また、収束後に取り組むと思う行動[予想]では、[実態]より[予想]が高いのが、「SNSの閲覧・投稿」(実態38.1%、予想47.1%、+9.0ポイント)、「自分で料理する」(同51.4%、59.9%、+8.5ポイント)、「投資や資産運用」(同27.1%、35.5%、+8.4ポイント)などとなっている。

 同調査結果は↓

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/06/corona-release2206.pdf