新入社員が就きたい地位は「スペシャリスト志向」

 OKB総研(岐阜県大垣市)が大垣共立銀行主催の新入社員研修会の受講者を対象に実施した「新入社員の意識調査」結果(有効回答数367人)によると、地元就職かUターン就職かその他かの選択では、最も回答率が高かったのは「地元就職」で67.0%だった。「Uターン就職」は 13.1%。男女別にみると、「地元就職」は男性が61.8%、女性が72.0%と、女性のほうが高くなっている。

 入社を決めるにあたって重視したこと(3つまで選択)は、1位が「業種・事業内容」(57.8%)、2位が「雰囲気・イメージ」(43.3%)、3位が「休日・勤務時間」(31.6%)。「業種・事業内容」は前回から+6.9ポイント、「雰囲気・イメージ」は+5.4ポイント、「休日・勤務時間」は+1.3ポイントとそれぞれ上昇した。以下、「会社の安定性」(28.1%)、「勤務地・通勤時間」(26.7%)と続いている。

 将来就きたい地位では、1 位は「特殊能力・技能のあるスペシャリスト社員(スペシャリスト志向)」で 31.1%。次いで「一般社員のままがよい(一般社員志向)」が 22.6%、「部長・課長・主任などの肩書のある管理職(管理職志向)」は20.7%。「スペシャリスト志向」は前回から▲5.0ポイントと低下の一方、「一般社員志向」は+4.2ポイントと上昇。「スペシャリスト志向」は近年低下傾向にあるのに対し、「一般社員志向」は上昇傾向にある。

 「上司・先輩との人間関係については、「義理を欠かない程度(ほどほど派)」が 58.0%で最も回答率が高く、次いで「プライベートも含め積極的に(積極派)」が 31.3%となった。また、入社にあたって不安に思うこと(3つまで選択)については、1位が「上司・先輩との人間関係」(62.7%)、2位が「業界知識・業務内容」(54.0%)、3位が「社会常識・マナー」(49.3%)となった。

 「上司・先輩との人間関係」が前回から+2.8ポイントと上昇した一方、「業界知識・業務内容」が▲6.6ポイント低下し、1位と 2位が前回から入れ替わった。なお、初給与の使い道(2つまで選択)については、1位が「預金する」(49.6%)、2位が「家族に贈り物をしたり、食事をごちそうする(「家族に感謝」)」(45.2%)となった。1位の「預金する」は前回から+5.2ポイント上昇している。