「当分様子見で外食は控える」が21年11月比で増加

 リクルートの『ホットペッパーグルメ外食総研』が発表した「外食実態2月調査」結果(有効回答数1034人)によると、コロナ禍前と比べての現在の外食頻度の変化は、前回2021年11月調査に比べると外食頻度はやや後退し、「当分は様子を見て外食を控える」とした回答が 32.5%(前回21.5%、前回比+11.0ポイント)と増加した。この数値は、昨年夏の東京オリンピック直前での調査(2021年7月調査:34.9%)に近い水準だ。

 また、コロナ禍前と「変わらない頻度で行くつもりだ/行っている」(13.9%)、「頻度を減らして行くつもりだ/行っている」(43.0%)ともに前回調査より減少した。外食頻度がコロナ禍前と比べて変化した理由(複数回答)は、最多が過去4回の調査同様に「感染しないか不安だから」が 63.%(前回調査 52.4%)、2番目も過去4回と同様で「まだ自粛すべきだと思うから」が45.0%(同36.6%)とともに前回調査よりスコアが上昇している。

 今後のお店選びで気にすること(複数回答)では、最もスコアが高かったのは「席の間隔が空いているか」で 54.6%、次いで「きちんと換気がされているか」が 51.8%。3位は「パーテーションの仕切りやお客様同士が対面にならないなどの工夫がされているか」で 42.3%と、前回調査の6位から順位を上げた。「都道府県などの自治体の認証を受けた店かどうか」は前回の 20.8%から16.0%と減少し、影響力がやや下がった。

 コロナ禍での職場のメンバーとの飲み会について、ポジティブなイメージ(複数回答)は、1位「おいしいものが食べられる」(23.7%)、2位「普段会話しない人と会話できる」(16.3%)、3位「上司、同僚、部下の人物理解が進む」(14.2%)。一方、ネガティブなイメージ(複数回答)では、1位「気を遣い、くつろげない」(27.0%)、2位「かえってストレスがたまる」(25.9%)、3位「プライベートな時間が削られる」(25.6%)だった。

 職場のメンバーとの飲み会に期待すること(複数回答)では、1位「コミュニケーションの場」(55.3%)、2位「個人では行けないような店、料理を味わう」(29.8%)、3位「職場の結束力向上」(21.1%)。1、2位は2016年調査と同順位だったが、3位は前回4位からランクアップした。前回は選択肢になかったが、「コロナ禍で貴重になっているリアルに会える機会」は10.2%と6位にあたる支持を得た。

 過去1年間に実施された職場の飲み会の実施状況(複数回答)は、主要な行事では「忘年会」(13.7%)、「歓迎会」(8.2%)、「送別会」(6.3%)とも2016年調査と比べると実施率は大幅に減少。また、「不定期でこれといった理由のない飲み会」(13.7%)は2016年調査と比べて比較的減少割合が低い。性年代別では20代男性で「忘年会」が28.6%、「不定期でこれといった理由のない飲み会」が 22.9%など、他の性年代よりも実施率が高かった。

 同調査結果は↓

https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20220408