日本政策公庫が取引先企業を対象に昨年12月中旬に実施した「小企業の借入に関する調査」結果(有効回答数6406社)によると、金融機関からの借入金残高が1年前と比べて「減少した」と回答した企業の割合は、6.4%と2020年から22.5ポイントと大きく上昇した。「増加した」企業の割合(22.4%)を大きく上回っている。従業者規模別にみると、規模が大きい企業ほど「増加した」割合が高くなっている。
借入金残高の水準に関する認識は、「適正」と考えている企業が全体の56.3%を占める一方、「過大」も39.6%を占める。従業者規模別にみると、規模が大きい企業ほど「過大」の割合が高い。また、今後1年間の借入金残高に関する方針は、「減らす」と回答した企業の割合は、57.0%と2020年から12.8ポイント上昇し、「増やす」企業の割合(9.3%)を大きく上回っている。従業者規模別にみると、規模が大きい企業ほど「増やす」の割合が高い。
2021年に「借入した(する予定)」との回答企業割合は、33.0%と2020年から30.8ポイント低下。そのうちで最も大きな借入の資金使途は、「日常的な仕入・経費支払」が54.9%と最多、「余剰手元資金の確保」(28.7%)、「赤字補てん」(23.8%)の順。従業者規模別にみると、「設備の増設・新設」などでは従業者「10人以上」の企業が最多なのに対し、「日常的な仕入・経費支払」や「赤字補てん」では「1~4人」の企業が最多となっている。
2021年に借入した(する予定)企業のうち、借入金利が前年と比べて「上がった」と回答した企業割合は、9.7%と2020年から1.5ポイント低下。従業者規模別にみると、規模が大きくなるほど「下がった」割合が低くなっている。また、2021年後半に金融機関からの接触頻度が「増えた」と回答した企業割合は、メインバンクについては7.1%、メインバンク以外の金融機関については6.4%となった。
一方、「減った」と回答した企業割合は、メインバンクが16.7%、メインバンク以外が17.0%。いずれの金融機関についても「変わらない」と回答した企業割合がおよそ4分の3(メインバンク76.2%、メインバンク以外76.6%)を占めている。従業者規模別にみると、「増えた」割合は、「1~4人」が5.6%、「5~9人」が8.4%、「10人以上」が11.9%と、規模が大きくなるほど高くなっている。
同調査結果は↓