「リファレンスチェック」とは、企業が採用候補者の許可を得て、候補者と一緒に働いたことのある現職や前職の上司・同僚・部下に、過去の業務内容や仕事ぶり、人柄、経歴などをヒアリングして採用選考の参考にすること。エン・ジャパンは、運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「リファレンスチェック実態調査」を実施した。
調査結果(有効回答数1257人)によると、リファレンスチェックの認知度は、44%が「知っている」と回答。年収別にみると、年収1000万円未満の認知度が39%なのに対し、年収1000万円以上は68%と認知度に差があった。また、リファレンスチェックについて説明した上で、「志望企業の選考プロセスにリファレンスチェックがある場合、実施に関してどんな印象を持つか」を聞いたところ、52%が「問題はない」と回答している。
リファレンスチェックのメリット(複数回答)については、第1位が「面接や職務経歴書が事実であることの裏付けができる」(40%)、次いで、「客観的に過去の実績や人となりを伝えることができる」(39%)が続いた。一方、デメリット(複数回答)としては、「同僚や上司に転職を考えていることがわかってしまう」(43%)が最多、次いで、「ネガティブなコメントにより不採用になる可能性がある」(35%)が挙げられた。
「転職の経験がある」との回答者(n=1021人)に、「リファレンスチェックの経験はあるか」を尋ねたところ、「ある」との回答は15%に過ぎず、まだリファレンスチェックを経験したことがない人が多数であることが分かる。年収別にみると、年収1000万円以上は年収1000万円未満の12%に比べ、約3倍の37%が「ある」と回答している。
「最も入社を希望する企業の選考にリファレンスチェックがあった場合、どのように対応をするか」を尋ねたところ、29%が「リファレンスチェックに対応する」、40%が「リファレンスチェックの依頼先次第で検討する」と回答。年収別にみると、年収1000万未満は26%が、年収1000万円以上は44%が、それぞれ「対応する」と回答した。
同調査結果は↓