厚生労働省が公表した「毎月勤労統計調査」結果速報によると、従業員5人以上の事業所の11月の一人平均現金給与総額は、前年同月比横ばいの28万398円で9ヵ月ぶりの横ばいとなった。給与総額のうち、基本給に当たる所定内給与は0.3%増の24万6063円で2ヵ月ぶりの増加、残業代などの所定外給与は2.7%増の1万8569円で8ヵ月連続の増加、賞与など特別に支払われた給与は▲7.9%の1万5766円で2ヵ月ぶりの減少となった。
この結果、所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.5%増の26万4632円で2ヵ月ぶりの増加となった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は0.2%増の36万4726円、パートタイム労働者は0.5%増の9万9281円。なお、物価の変動分を計算に入れた実質賃金指数(現金給与総額)は、消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)が1.7%上昇し、▲1.6%と3ヵ月連続で減少した。
また、11月の一人平均総実労働時間は、前年同月比0.9%増の139.3時間で3ヵ月ぶりの増加。内訳は、所定内労働時間が0.6%増の129.2時間で3ヵ月ぶりの増加、所定外労働時間は4.1%増の10.1時間で8ヵ月連続の増加。景気との連動性が高い製造業の所定外労働時間(季節調整済指数、前月比)は4.8%増で4ヵ月ぶりの増加。就業形態別にみると、一般労働者は1.4%増の166.9時間、パートタイム労働者は▲0.9%の80.1時間だった。
一方、11月の常用労働者数は、前年同月比1.2%増の5221万9千人となり、189ヵ月連続の増加。就業形態別にみると、正社員などの一般労働者は0.6%増の3557万9千人で106ヵ月連続の増加、パートタイム労働者は2.3%増の1664万1千人で8ヵ月連続の増加。主な産業についてみると、「製造業」は▲1.3%、「卸売業、小売業」は1.2%増、「医療、福祉」は2.9%増となった。なお、勤労統計の速報値は、確報で改訂される場合がある。
11月分結果速報の概況は↓
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r03/2111p/dl/pdf2111p.pdf