忘・新年会へ参加、22.1%が昨年より「増加しそう」

 外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が発表した「忘年会・新年会についての消費者アンケート調査」結果(有効回答数9616人)によると、今年度(2021 年12月~2022年1月)の忘・新年会への参加回数の見込みは、首都圏・関西圏・東海圏の3圏域計で「昨年と変わらない」が76.8%、「昨年より大きく増えそう」(2.6%)、「昨年よりやや増えそう」(19.4%)の“増加派”は計22.1%(前年同調査2.0%)となった。

 「昨年より大きく減りそう」(0.5%)、「昨年よりやや減りそう」(0.6%)の“減少派”は計1.1%(前年同調査49.1%)で、増加派が減少派を大きく上回った。性年代別でみると、増加派は20代女性(27.0%)、次いで20代男性(26.9%)が多い。昨年度のコロナ禍以降初めての忘・新年会シーズンでは、参加実績が忘年会で平均0.21回、新年会で平均0.11回と少なかったが、今年度は昨年度に比べるとやや持ち直す予想になっている。

 今年度の忘・新年会への参加回数見込みについて、外食で行う場合とオンライン開催で行う場合の参加方法別にみると、「外食」では“増加派”が計19.9%、“減少派”が計1.0%と、増加派が減少派を大きく上回った。回復する忘・新年会需要の中心は「外食」であることが予想されそう。一方、「オンライン開催」についても増加派が減少派の数値を上回っており、コロナ禍で始まったオンラインという参加方法が一定程度定着していると言えそうだ。

 忘・新年会の予算について、想定予算では、1回当たり「5000円~6000円未満」(32.1%)が最も多く、次いで「3000円~4000 円未満」(24.2%)となっている。コロナ禍で迎えた昨年度の忘・新年会では、想定予算(平均4234円)、実際の参加費(平均4242円)ともに 2012年の調査開始以来の最低額となったが、今年度の想定予算(平均4268円)は昨年度に比べると34円上回った。しかし、過去10回の調査の中では7番目の低い額だった。

 今年度、参加する機会がありそうな忘・新年会の相手(複数回答)は、最も割合が高かったのは昨年度同様「友人・知人関係」(25.0%)。コロナ禍前の2019年度には最も割合が高かった「会社・仕事関係」(45.1%)は、今年度も 22.4%(前年度 20.9%)の微増にとどまった。「会社・仕事関係」は、2019年度以前が高い割合だったため、実施機会の回復について飲食店の期待が大きいと考えられるが、今年度はまだ回復が限定的になりそうだ。

 同調査結果は↓

https://www.hotpepper.jp/ggs/wp-content/uploads/2021/12/%E5%BF%98%E6%96%B0%E5%B9%B4%E4%BC%9A%E4%BA%88%E5%AE%9A211210.pdf