「外食は控える」人が減少し、外食意向は回復傾向

 ホットペッパーグルメ外食総研がこのほど発表した「外食実態2021年11月調査」結果(有効回答数1034人)によると、コロナ禍前と比べての外食頻度の変化は、前回2021年7月の調査に比べると、外食頻度はやや持ち直し、「当分は様子を見て外食を控える」が21.5%(前回 34.9%、前回比-13.4ポイント)と減少した。コロナ禍前水準とはまだかい離があるものの、外食が一定の回復傾向にあるとみることができそうだ。

 外食頻度がコロナ禍前と比べて変化した人のその理由(複数回答)は、最多は「感染しないか不安だから」が52.4%(前回調査73.3%)、次いで「まだ自粛すべきだと思うから」が36.6%(同49.9%)。ともに2021年7月調査よりスコアが下がっており、不安が和らいできている様子がうかがえる。また、今回「店の衛生対策の進み具合を見て、しっかりした店を選ぶつもりだから」が 18.8%と過去3回との比較では最も高い数値となっている。

 外食するお店を選ぶ際に気にすること(複数回答)は、最多が「きちんと換気がされているか」(54.7%)、次いで「席の間隔が空いているか」(53.7%)、「従業員のマスク着用が徹底されているか」(47.1%)。今回、新たに加えた選択肢の「都道府県などの自治体の認証を受けた店かどうか」を20.8%の人がお店選びの際に気にしている。換気や席の間隔ほど気にしている人が多いわけではないが、ある程度の影響はありそうだ。

 ワクチン接種証明書や陰性証明書の持参者に、特典のある飲食店の認知と利用意向を聞いたところ、「知っている(すでに利用した)」人はまだ2.3%と少ないが、「知っている(まだ利用してはいないが、今後利用したい)」人は51.5%と過半数だった。一方、「知っている(利用するつもりはない)」人は19.8%、「知らない」人は26.5%とそれぞれ2割前後いるという状況にある。

 所属する組織や団体(勤め先、学校、その他)における今年の忘年会の予定は、調査時点(11月上旬)での予定としては、忘年会の実施予定が「ある」と回答した人が10.4%、「ない」とした人が40.8%、「わからない」とした人が19.9%、「所属団体はない」とした人が 28.8%だった。「わからない」とする人も約2割いるため、今後の新型コロナウイルスの感染拡大状況によって、実施状況は大きく変わりそうだ。

 同調査結果は↓https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20211202_gourmet_01.pdf