グルメ外食総研が首都圏・関西圏・東海圏の居住者を対象に6月初旬に実施した「コロナ禍での外食における飲酒機会の増減に関する実態調査」結果(有効回答数9851人)によると、コロナ禍以前(2020年3月以前)の飲酒状況は、飲酒者・計は68.3%だった。60代男性で飲酒者・計が最も多く81.4%。頻度についても「毎日」が32.1%と突出している。一方、30代女性では飲酒者・計が58.4%と最も少なかった。
コロナ禍による「お店で飲酒する機会」は、「減った・計」が78.9%と、「増えた・計」1.9%を大幅に上回った。性年代別でみると、コロナ禍ではコロナ禍以前に飲酒者が最も多かった60代男性で「減った・計」が87.6%とお店での飲酒機会の減少幅が大きい一方で、男性では最も飲酒者が少なかった20代男性で減少幅が小さく、むしろお店での飲酒機会が増加している人が全性年代のなかで最多という結果となっている。
「お店で飲酒する機会」の減少と同様に、「夕方以降の外食」における、飲酒を伴う外食の割合も減少傾向のようだ。全体では「減った・計」が67.2%と、「増えた・計」の4.5%を大幅に上回った。性年代別でも、「お店で飲酒する機会」と同様の傾向がみられ、「減った・計」の最多は60代男性で72.7%、最少は20代男性で56.2%。20代男性では「増えた・計」が12.9%と全性年代のなかで唯一の二ケタだった。
「夕方以降の飲酒を伴う外食」についての状況や考え方(複数回答)は、上位3回答が「コロナ禍で人を飲みに誘うべきでないと思う」が48.1%、「お店が時短営業・休業していて、そもそもお店に行ける機会が減った」が41.2%、「コロナ禍で人から飲みに誘われる機会が減った」が38.2%で、コロナ禍での「誘わない・誘われない」ことへの影響の大きさがうかがえる結果だった。
コロナ禍前の飲酒者が、コロナ禍以降、外食に際して、お酒の代わりに新たに飲むようになった有料のノンアルコールドリンクは、「新たに飲むようになった有料のノンアルコールドリンクはない」が49.7%とほぼ半分の割合を占めたが、新たに飲まれるようになったノンアルコールドリンクのトップ3は1位が「お茶類」(15.2%)、「ノンアルコールビール」(13.2%)、「コーヒー」(12.1%)となった。
同調査結果は↓
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20210830_gourmet_01.pdf