グルメ外食総研が、首都圏・関西圏・東海圏在住の20~69歳の男女を対象に7月上旬に実施した「外食店のデリバリー・テイクアウトの取組みに関する消費者調査」結果(有効回答数1万7人)によると、コロナ禍で、「利用したことがあった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用者・計は35.4%、「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用者・計は 32.5%で、いずれも同程度利用されている。
コロナ禍以降(2020年4月以降)に「知らなかった」外食店からデリバリー・テイクアウトを利用した人のその後の店内飲食での利用意向は、「店内飲食でも利用したいと思った」人は 72.5%で「利用したいとは思わなかった」人(27.5%)を大きく上回った。すでに「実際に利用した」人も 17.4%おり、デリバリーやテイクアウトへの取組みは、店内飲食への呼び水として有効であるといえる。
また、「定期的に利用していた」外食店からデリバリー・テイクアウトを利用した人のうち、その後にそのお店での「店内飲食での利用意向が高まった」人は59.6%で、すでに「実際に利用した」人は 14.5%。性年代別では、20代男性で「店内飲食の利用意向が高まった」人が73.0%と他の性年代に比べて最も高い。外食店によるデリバリーやテイクアウトへの取組みは、新規顧客獲得とリピーターの利用促進の両方の効果が期待できそうだ。
「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用後に「店内飲食でも利用したいと思った」理由(複数回答)は、最多は「調理法や味つけがよかった」で 58.8%、次いで「価格がお手頃だった」が 54.3%と、デリバリー・テイクアウトした料理に起因。次いで、料理に起因しない理由である「他にも食べてみたいメニューがある」(42.8%)、「お店で出来立てのメニューを食べたい」(33.7%)が上位に入っている。
一方、「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用後に「店内飲食でも利用したいと思わなかった」理由(複数回答)は、トップ3が「割高だった」(35.8%)、「コロナ禍のうちは店内飲食を避けたい」(32.2%)、「店内飲食するなら他にもっと行きたいお店がある」(28.3%)。性年代別は、40・50 代男性で「割高だった」、50・60 代男性で「コロナ禍のうちは店内飲食を避けたい」がそれぞれ目立った。