明治安田生命が20代から50代までの男女を対象に6月後半に実施した「夏に関するアンケート調査」結果(有効回答数1680人)によると、今年の夏休みに使う金額については、全体の平均額が「5万3807円」と2006年の調査開始以来、最低額となったことが明らかになった。これは、コロナ禍による外出自粛のため過去最低となった昨年度の金額をも「1万1350円」も下回っている。
夏休みに使う金額の昨年度からの変化については、全体の約4割(38.7%)が「減らす予定」と回答し、「増やす予定」(3.8%)の約10倍となった。年齢層別では30代以上は40%が「減らす予定」と回答しており、「増やす予定」を大きく上回っている。「減らす予定」と回答した人のその理由(複数回答)は、新型コロナウイルスによる「外出自粛により使い道がないため」と回答した人が68.4%と突出している。
今年の夏休みの過ごし方(複数回答)については、「自宅でゆっくり」過ごす人が73.4%にものぼり、同率2位の「帰省」と「アウトドア」(いずれも10.4%)を60ポイント以上引き離してトップ。理想の夏休みの過ごし方(複数回答)についても、「自宅でゆっくり」過ごすとの回答が45.0%であり、理想と現実の差から多くの人が外出自粛を余儀なくされている現状が見て取れる。
今夏の実家への帰省有無については、「帰省予定がない」人が42.7%となり、「帰省予定がある」人(18.6%)の倍以上となった。首都圏などで初回の緊急事態宣言が発令された2020年4月以降の帰省有無についても、半数以上の人(50.2%)が帰省していなかった。さらに帰省先が遠方(帰省先が自宅と同一もしくはその隣接する都道府県以外の人)の場合は、実に70.0%の人が2020年4月以降に帰省していなかった。
また、調査を実施した2021年6月末時点で帰省先の家族と会えていない期間については、全体の平均では約1年3ヵ月間(15.2ヵ月)だった。帰省先ごとにみたところ、帰省先が自宅と同じ県の場合は約8ヵ月(8.1ヵ月)である一方、帰省先が遠方の場合は約2年間(23.3ヵ月)となった。このことから、実家が遠方になるにつれて帰省を控えて、孫が祖父母と会えてない期間が長期化している現状がうかがえる。
同調査結果は↓
https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2021/pdf/20210803_01.pdf