新生銀行が20代から50代の有職者の男女を対象に実施した「2021年サラリーマンの小遣い調査」結果(有効回答数2718人)によると、男性会社員の月額平均小遣い額は3万8710円と前年比709円の減少となった。近年の男性会社員の小遣い額の推移は、増加と減少を1年ごとに繰り返し、金額で大きな変化は見られない。年代別では、20代・30代で増加し、40代・50代は減少するなど、世代間で差が出る結果となった。
この1年間の小遣い額の変化では、「アップした」が6.4%(昨年は7.0%)、「ダウンした」が13.3%(同8.5%)と、ダウンした割合が昨年よりも多い。一方、女性会社員の小遣い額は、昨年より544円上昇し3万4398円となった。2019年から2年連続で増加しているが、増減幅は男性会社員よりも小さく、2015年からほぼ横ばいの状況が続いている。年代別では、20代で減少したものの、30代・40代で増加した。
男性会社員の1日の昼食代は、昨年から64円増加して649円。これは2年連続の増加で、直近10年で最高値。年代別では、20代で100円以上の大幅な増加が見られた。女性会社員の1日の昼食代は、昨年から7円増加して590円。男性会社員同様、2年連続の増加だが、2017年以降増減の幅は10円以内にとどまり、大きな変化は見られない。男性・女性会社員ともに持参弁当の割合が最も高く、男性で3割強、女性で約半数を占める。
男性会社員の1回あたりの外での飲み代は6159円、1回あたりの飲み代と1ヵ月の平均飲み回数から算出した1ヵ月の飲み代は前年比1609円と大幅に増え、1万3229円となった。女性会社員の1回の外での飲み代は5357円、1ヵ月の飲み代は前年比1252円増加の9707円と大幅な増加に転じた。新型コロナの影響のためか、男性・女性会社員ともに外で飲む回数は減ったものの、自宅で飲む回数が増える結果も見えた。
働き方の変化の有無は、「変化があった」が男性会社員で52.8%、女性会社員で46.3%となった。男性・女性会社員ともに、働き方の変化の内容は「残業が減った」、「テレワークで働くようになった」が上位に。新型コロナの影響により「職場で働き方に変化があった」と回答する割合は、男性・女性会社員ともに約半数を占めた。働き方改革の内容は、「残業が減った」、「テレワークで働くようになった」が上位となっている。
同調査結果は↓https://release.nikkei.co.jp/attach/613478/01_202106291224.pdf