日本政策金融公庫が全国の従業員20人以上300人未満の中小製造業を対象に4月上旬に実施した「中小製造業設備投資動向調査」結果(有効回答数9186社)によると、2020年度の国内設備投資額の実績は、2019年度実績に比べて▲11.5%の減少となったことが分かった。2021年度当初計画は、2020年度実績に比べて▲6.8%減少だった。上半期は、前年同期実績に比べて▲3.6%減少、下半期は、同▲9.9%減少となっている。
業種別の設備投資動向をみると、2021年度当初計画では、2020年度実績に比べ、全17業種中、「印刷・同関連」(▲37.7%)、「パルプ・紙」(▲34.7%)、「食料品」(▲19.3%)など12業種で減少。一方、「繊維・繊維製品」(34.0%)、「プラスチック」(23.9%)などの5業種で増加した。2020年度実績では、2019年度実績に比べ、「業務用機械」(▲31.2%)、「窯業・土石」(▲29.3%)、「木材・木製品」(▲22.2%)など13業種で減少している。
2021年度当初計画について設備投資の内容をみると、「機械・装置」の割合が58.3%(2020年度実績53.1%)と最も高く、次いで「建物・構築物」が29.4%(同30.7%)、「車両・備品等」が8.1%(同9.4%)、「土地」が4.3%(同6.7%)の順となった。2020年度実績に比べて「土地」や「車両・備品等」の減少率がそれぞれ▲40.3%(1475億円→880億円)、▲20.2%(2057億円→1642億円)と大きくなっている。
2021年度当初計画の設備投資の目的をみると、「更新、維持・補修」の割合が34.1%(2020年度実績37.5%)と最も高く、次いで「能力拡充」が29.3%(同27.8%)、「新製品の生産、新規事業への進出、研究開発」が16.1%(同12.1%)、「省力化・合理化」が14.6%(同14.3%)の順。2020年度実績と比べると、「能力拡充」や「新製品の生産、新規事業への進出、研究開発」などの割合が上昇し、「更新、維持・補修」などの割合が低下している。
同調査結果は↓