博報堂生活総合研究所は、新型コロナウイルスの感染が流行している昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施した。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、6月は54.3点、5月から1.0ポイントの微増となった。
自由回答をみると、「生活自由度」の点数が比較的高い人からは、「断捨離できて生きやすくなった」、「在宅勤務はプラス」との積極評価や、「結構適応できるようになった」、「快適になってきた」など順応化したとの声がある。 「生活自由度」が中程度の人からは、「非日常的なことが全くできていない」、「マスクが暑い」、「いつまで続くのか」との声の一方、「心の不自由はない」、「ストレス発散に工夫している」という声もある。
【不安度】は、全項目で前月より減少し、「経済の停滞」(76.9%)、「海外の情勢」(65.9%)がともに4.4ポイント減で目立つ。【行動抑制度】も全項目で前月より減少し、「不要不急の買い物」(72.1%、5.5ポイント減)、「人とのボディタッチ」(80.5%、5.2ポイント減)が目立つ。終息後に控えると思う行動(予想)は、全項目で[実態]より低く、差が大きいのは「旅行・レジャー」(-38.2ポイント)、「体験型エンタメ」(-33.6ポイント)などだった。
【行動の実施度】では、「混む時間を避けたり、来店頻度を減らした買い物」(60.1%、8.7ポイント減)、「家の中でできる娯楽」(71.6%、5.5ポイント減)が前月より減少。そのほか、「感染対策商品や日用品の備蓄」(68.9%、4.2ポイント減)、「人が密集しない屋外で運動をする」(40.1%、5.4ポイント減)、「インターネット通販や出前の利用」(47.5%、4.6ポイント減)などが減少し、増加で目立った項目はなかった。
終息後に取り組むと思う行動(予想)では、[実態]より高いのは、「人が密集しない野外でのレジャー」(49.9%、+8.4ポイント)、「十分な運動・栄養・睡眠」(83.0%、+8.1ポイント)、「投資や資産運用」(34.3%、+7.8ポイント)など。逆に低いのは、「家の中でできる娯楽」(53.7%、-17.9ポイント)、「感染対策の徹底(マスク着用や手洗いなど)」(81.0%、-11.5ポイント)などとなっている。
同調査結果は↓
https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2021/06/corona-release2106.pdf