過去1年の「一人外食」実施45.9%、「初」は3.7%

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が発表した「一人での外食の実態調査」結果(有効回答数1万89人)によると、今年3月までの1年間で、「一人外食」をしたことのある人は45.9%だった。うち3.7%は初めての「一人外食」で、その内訳は、1.4%は「コロナ禍を契機に初めて一人で外食をした」、また、2.3%は「コロナ禍とは関係なく初めて一人で外食をした」だった。

 性年代別では、女性よりも男性で「一人外食」が多い傾向があり、最多は30代男性で60.1%、最少は60代女性で24.7%。この1年で初めて「一人外食」をした性年代の最多は20代男性で7.6%だった。「一人外食」で利用した業態(複数回答)にいついては、最多が「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店」で54.9%、次いで、「ファストフード」で50.8%、「牛丼、カレー等、一品もの専売業態」で46.2%だった。

 1位の「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店」と3位の「牛丼、カレー等、一品もの専売業態」や「中華料理店」、「立食のラーメン、うどん、そば業態」は男性の利用が多く、2位の「ファストフード」や「喫茶店・カフェ」は女性の利用が多かった。また、「一人外食」として初めて利用した業態(複数回答)でも、1位は「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店」(7.3%)だった。

 2位は「ファミリーレストラン、回転すし等」(5.7%)、3位は「ファストフード」(4.9%)だった。「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店」は、20・50代男性の初利用がそれぞれ9.9%、9.5%と多く、「ファミリーレストラン、回転すし等」は20代男女(各9.7%、8.1%)と60代女性(7.6%)の初利用が多く、「ファストフード」は20・50代男性(各6.6%、6.1%)の初利用が多かった。

 今回、過去1年で「一人外食」が「増えた」、「やや増えた」と回答した人が10.2%だったが、増加した理由(複数回答)は、トップ3が「コロナ禍」に関係する理由だった。最多は「外食に人を誘いにくいから」で43.6%、次いで2番目は「外食に誘われる機会が減ったから」で31.6%、3番目は「自分が感染することが不安だから」で30.0%だった。「外食に人を誘いにくいから」は40代男女や50代女性で多かった。

 同調査結果は↓

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2021/0602_8870.html