中小企業診断士は、独立開業した「プロコン診断士」が48.3%で、「企業内診断士(46.4%)をやや上回ったことが、中小企業診断協会が発表した「中小企業診断士活動状況アンケート調査」結果(有効回答数1892人)で分かった。中小企業診断士資格以外の保有資格(複数回答)は、「なし」が27.8%で最多だが、保有している資格は「ファイナンシャルプランナー」(21.7%)、「情報処理技術者」(17.6%)、「販売士」(10.0%)などだった。
中小企業診断士資格取得の動機(複数回答)は、「自己啓発、スキルアップ」が61.7%で最多、次いで、「経営診断・支援に従事」(48.9%)、「経営コンサルタントとして独立」(33.3%)が続き、「定年後の資格活用」も31.5%と上位を占める。中小企業診断士資格取得時の勤務先や関係先からの評価は、「処遇に変化はなかった」が40.4%と最多、以下、「上司・同僚から良い評価を得た」が25.6%、「関係先から良い評価を得た」が24.4%となっている。
現在中小企業診断士として「独立している」のは47.8%。一方、「2年以内」(7.4%)、「5年以内」(8.5%)、「10年以内」(7.5%)に「独立したい」の合計は23.4%で、「予定はない」(27.2%)と比較すると、現在独立していない人の半数弱に独立の意向があることがわかる。独立する予定はない理由(複数回答)は、「仕事の内容や職場環境に満足している」との回答が44.9%で最も多かった。
現在、コンサルティング業務(副業等を含む)を「行っている」との回答は65.7%で、前回調査(2016年)の63.2%と比べ、コンサルティング業務従事者は増加している。また、コンサルティング業務で支援している対象(3つまで選択)は、1位の回答で「中小企業」(43.5%)と「小規模企業」(36.5%)が8割を占め、2位・3位の回答では「個人事業主」を加えた3つがそれぞれ上位を占めた。
コンサルティング業務日数の合計が「100日以上」との回答者を対象に集計を行ったコンサルティング業務の年間売上(または年収)については、最も多かったのは「501~800万円」が21.4%、次いで「1001~1500万円」(15.4%)、「300万円以内」(14.3%)、「801~1000万円」(11.4%)が続く。なお、年間売上が1001万円以上の割合は34.0%と、前回調査(2016年)の38.0%よりも低下している。
同調査結果は↓