2021年度(第71回)税理士試験の実施日(8月17日から3日間)まで約3ヵ月となったが、国税庁では、税理士試験受験者に向けて「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を踏まえた注意事項」をホームページ上に掲載し、新型コロナの感染拡大防止及び受験者の安全確保のための注意喚起を図っている。税理士試験受験者への具体的な注意点は、まず試験当日の朝、各自必ず検温を実施した上で健康状態を確認すること。
次に、(1)息苦しさ(呼吸困難)や強いだるさ(倦怠感)、37.5度以上の発熱や咳等の風邪症状のいずれかがある者、(2)試験日前14日以内に帰国・入国した者などのほか、試験会場のサーモグラフィー等による計測で37.5度以上の発熱がある者は受験できない。試験会場内において咳を繰り返すなどの症状が見られる場合も他の受験者への感染のおそれがあるため、健康状態を確認した上で受験を拒否又は停止となる場合がある。
そのほか、試験当日の試験会場内でのマスクの着用や、試験時間中の写真照合の際には、係員の指示に従い、マスクを一時的に外すこと、マスクを着用していない場合は入場できないこと。試験室への入室の際は、試験室前に配備されたアルコール消毒液により手指消毒を徹底し、 加えて、試験会場内では、各自で手洗い・うがいをするなど、感染予防対策に努めるよう要請している。
さらに、試験当日、入場時に行列ができる場合には、他の受験者との間に十分な距離を保って整列の上、入場すること。また、試験終了後の退場時は、係員の指示に従い、退場すること。試験会場内では、着席時以外においても、他の受験者との身体的距離(最低1メートル、できるだけ2メートル以上)を保つよう心掛けること。試験前後においても密集を避けるとともに、対面での会話等、私語は控えることなどを求めている。
国税庁は、感染拡大防止対策の徹底に関して、以上のような注意事項を守らない場合や、係員の指示に従わない場合等には、受験を拒否又は停止することがあるとして注意を呼びかけている。なお、感染防止対策等に伴い受験できなかった場合においても、追試験や受験手数料の還付等の特別な措置はないことから、受験者は試験日に向けてしっかり自己管理に努めることが重要となろう。
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https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/71/pdf/0021004-148.pdf