リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、首都圏・関西圏・東海圏在住の20~69歳の男女を対象に3月上旬に実施した「有職者のランチ実態調査」結果(有効回答数5710人)によると、有職者の平日のランチの食べ方の最多は「自炊、または家族等が作った食事」が33.4%となり、前年の22.1%から約1.5倍に増加したことが分かった。「小売店や飲食店で購入した食事」(中食)が19.8%で2位。
前年1位の「自分、または家族等が作った弁当」は 19.1%で3位に後退したほか、4位「社食、学食」(8.0%)、5位「飲食店で外食」(7.9%)と、2位から5位まではスコアが前年より減少。「自炊、または家族等が作った食事」は男性よりも女性において高く、特に 20~40 代女性で顕著に高い。「自炊、または家族等が作った食事」を食べた場所は「自宅」が多く、平日のランチを家で食べる機会が増加したことで内食が増加したようだ。
1年前と比べて、ランチの食べ方で増えているもの(複数回答)は、「自炊、または家族等が作った食事・弁当」が37.0%で最多。次いで、「小売店で購入した弁当・総菜」が20.1%、「飲食店からテイクアウトしたもの」が13.3%。一方、1年前と比べて減っているもの(同)は、「飲食店で外食」が43.6%で最多。前年も最多(22.1%)だったが、スコアはほぼ倍増。次いで、「小売店で購入したものをその場でイートイン」が22.2%だった。
平日のランチの形態別の予算については、最も高かったのは「出前、デリバリーしたもの」で平均1171円(前年1128円)、続く「飲食店で外食」も平均 1103円(前年1039円)と 1000円以上となり、ともに前年より増額した。一方、最も安い「自炊、または家族等が作った食事・弁当」は平均 360円(前年345円)だった。性年代別では、20代男女で「出前、デリバリーしたもの」が特に高い(20代女性:1294円、20代男性:1256円)。
働き方の変化に伴い、1年前と比べてランチの食べ方に変化があったもの(複数回答)は、
「テレワークの増加」により、「1人でランチを食べることが増えた」(32.5%)、「自宅でランチを食べることが増えた」(32.1%)など、大きな影響が見られた。また、「時短や効率化」のために「ランチで外出(外食)する機会が減った」(23.5%)、「1人でランチを食べることが増えた」(20.8%)も前年よりスコアが増加した。
同調査結果は↓
https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20210421