企業の97.6%が歓送迎会・お花見を「開催しない」

 歓送迎会やお花見を「開催しない予定」の企業は97.6%に達したことが、東京商工リサーチが発表した「歓送迎会・お花見に関するアンケート調査」で分かった。新型コロナ感染拡大で多くの企業が忘新年会を取りやめた。例年、次の節目は歓送迎会とお花見だが、忘新年会よりも開催を断念する企業が多いようだ。コロナ禍で1月7日、政府は11都府県に再度の緊急事態宣言を発令した。その後、10都府県では1ヵ月延長された。

 アンケート調査結果(有効回答数1万 1119社)によると、歓送迎会やお花見を「開催しない予定」と回答した企業は97.6%だった。大企業が98.6%、中小企業が 97.5 %で、感染拡大防止に企業規模は関係なく取り組んでいる。都道府県別では、緊急事態宣言下にある10都府県のうち、「東京」(98.6%)、「神奈川」(99.6%)、「千葉」(98.9%)、「愛知」(99.0%)などで99%前後に達した。

 7都県で「開催しない」が全国平均を上回った。最高は「徳島県」の100.0%、最低は「島根県」の92.0%だった。昨年12月実施の忘新年会の調査では、「開催しない予定」と回答した企業は 94.2%で、今回はそれを3.4ポイント上回った。すでに宴会や会食の自粛が定着するなか、再度の緊急事態宣言発令で時短営業、外出自粛により打撃を受けている飲食店や関連業種は多い。長引くコロナ禍で春の“稼ぎ時”もまた厳しい季節になりそうだ。

 企業規模別でみると、大企業(資本金1億円以上)は、「昨年は開催せず、今年も開催しない予定」が89.7%で、「昨年開催し、今年は開催しない予定」が 8.8%となり、「開催しない予定」は合計 98.6%にのぼる。中小企業(資本金1億円未満、個人企業など)は、「昨年は開催せず、今年も開催しない予定」は89.5%、「昨年開催し、今年は開催しない予定」が7.9%となり、合計97.5%が「開催しない予定」だった。

 同調査結果は↓

https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20210216_01.html