エン・ジャパンが、運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に実施した「ミドル世代のワーケーション意識調査」では、「ワーケーション」の認知度は70%だったことが分かった。「ワーケーション」とは、「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、旅行や帰省先で働きながら休暇を過ごす新しい働き方をいう。
調査結果(有効回答数2420人)によると、“ワーケーション”という言葉の認知度は、70%が「知っている」(「内容も含めて知っている」38%、「概要だけ知っている」32%)。また、ワーケーションを「してみたい」との回答は57%だった。年代が若いほうが希望する割合が高くなっている。一方で、「ワーケーション」の経験有無に関しては、「(ワーケーションを)したことがある」は7%にとどまる結果となった。
このように、「ワーケーション」に興味を持っているミドルは多いものの、実際の経験者は少ないようだ。「ワーケーション」の経験者が感じる「ワーケーション」のメリット(複数回答)については、「仕事をしつつリフレッシュできる」が59%で最も多く、次いで、「非日常に身を置くことで新しいアイデアが浮かぶ」(48%)、「長期休暇が取りやすい」(41%)、「家族や友人との時間が確保できる」(31%)などが続いた。
経験者からは、「スマホやタブレットさえあればどこでもできる仕事なので、遊びに行った先での少しの空き時間で仕事ができ時間が有効に使えた」、「ネットワークがつながるキャンプ場でワーケーションを実施したが、リフレッシュもできてアイデアも浮かび良い仕事ができたと感じる」、「環境を変えて仕事をするだけで、リラックスできて効率が上がりやる気も出てくる」といったエピソードが寄せられている。
一方で、“ワーケーション”をしたことはないし、これからするつもりもないと回答した人のその理由(複数回答)では、トップ3に「旅行・帰省先でまで仕事をしたくない」(53%)、「社内で認められていない」(36%)、「出勤が必要な仕事だから」(33%)が挙げられた。また、今後の“ワーケーション”という働き方についての予測は、57%が「広がっていくと思う」(「思う」17%、「どちらかと言えば思う」40%)と回答している。
同調査結果は↓