日本政策公庫が、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大する2020年1月以前、月に1回以上外食をしていた 20歳から69歳の男女を対象に10月に実施した「飲食店のテイクアウト・デリバリーサービス等に関する消費者調査」結果(有効回答数2000人)によると、飲食店のテイクアウトについて、「利用したことがある」との回答が78.3%と約8割にのぼった。男女ともに20~40代において、「利用したことがある」が8割以上を占めた。
飲食店のテイクアウトの利用頻度は、「月に1回以上」との回答が58.2%と約6割となった。男性は、「週に1回以上」との回答割合が20.0%で女性に比べて6.4ポイント高かった。また、利用者におけるコロナ収束後のテイクアウトの利用意向は、「増えると思う」が24.0%と約2割、「変わらないと思う」が59.7%と約6割となった。男女ともに20代、30代において、「増えると思う」との回答割合が約3割と、ほかの世代に比べて高かった。
一方、飲食店のデリバリーサービスについては、「利用したことがある」との回答が60.5%と約6割となった。男女ともに20代、30代において、「利用したことがある」との回答割合が、ほかの世代に比べて高かった。地域別では、都市において「利用したことがある」との回答割合が66.0%で、地方に比べて8.4ポイント高かった。利用頻度については、「月に1回以上」との回答が40.8%と約4割となった。
性別では、男性の「週に1回以上」との回答割合が16.3%で女性に比べて8.9ポイント高かった。地域別では、都市において「週に1回以上」が15.5%で地方に比べて5.6ポイント高かった。また、利用者におけるコロナ収束後のデリバリーサービスの利用意向は、「増えると思う」が23.0%と約2割、「変わらないと思う」が60.7%と約6割。男女ともに20代において、「増えると思う」との回答割合が約3割と、ほかの世代に比べて高かった。
飲食店のデリバリーサービスにおいて重視するポイントは、「配達無料」(74.2%)、「安価」(68.3%)、「クーポン・キャンぺーン」(68.2%)など、“お得感”を重視する回答が多かった。女性は、お得感に加えて「お店の口コミ」(70.2%)や「注文サイト上の商品写真」(69.1%)が、男性に比べて20ポイント以上高かった。未利用者が飲食店のデリバリーサービスを利用しない理由は、「飲食店で食べる方がよいから」との回答が36.5%で最も多かった。
同調査結果は↓