非正規職員・従業員、前年同期比125万人減少

 総務省が10日に公表した「労働力調査」速報結果によると、2020年7~9月期平均の役員を除く雇用者は5601万人だった。うち、正規の職員・従業員は、前年同期比45万人増の3537万人で4期連続の増加。非正規の職員・従業員は、同125万人減の2064万人で3期連続の減少。非正規の職員・従業員について、男女別に現職の雇用形態についた主な理由は、男女共に「自分の都合のよい時間に働きたいから」が最も多い。

 失業者は224万人と、前年同期に比べ45万人の増加。これを仕事につけない理由別にみると、「希望する種類・内容の仕事がない」とした者が67万人と、18万人の増加。「条件にこだわらないが仕事がない」が15万人と、6万人の増加。失業者224万人を失業期間別にみると、「3ヵ月未満」が94万人と、23万人の増加。「3ヵ月以上」が126万人と、21万人の増加。このうち「1年以上」は50万人と、3万人の減少だった。

 失業者224万人のうち、離職した失業者は146万人と、前年同期に比べ25万人の増加。これを前職の離職理由別にみると、 「定年又は雇用契約の満了のため」は26万人と、8万人の増加。 「事業不振や先行き不安のため」は11万人と、5万人の増加。失業者224万人のうち、過去1年間に離職した者(求職理由が「仕事をやめたため」)は95万人と、20万人の増加。「非正規の職員・従業員」だった者は49万人と、15万人の増加だった。

 非労働力人口は4172万人と、前年同期に比べ21万人の増加。このうち就業希望者(就業を希望しているが、求職活動をしていない者)は277万人と、55万人の減少。就業非希望者(就業を希望していない者)は3808万人と、77万人の増加。このうち「65歳以上」は2623万人と、12万人の増加。就業希望者277万人を、求職活動をしていない理由別にみると、「適当な仕事がありそうにない」が101万人と、8万人増加している。

 未活用労働の状態(労働需給のミスマッチなどにより、就業に関するニーズが満たされていない状態)をみると、就業者6663万人のうち、追加就労希望就業者は219万人と、前年同期に比べ46万人の増加。非労働力人口4172万人のうち、潜在労働力人口は43万人と、5万人の増加。このうち就業可能非求職者は39万人と、6万人の増加。就業可能非求職者のうち、男性は14万人と、3万人の増加。女性は25万人と、3万人の増加だった。

同調査結果の概要は↓

http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/pdf/gaiyou.pdf