半数が副業希望するも、勤務先の副業容認度は27%

 エン・ジャパンが、運営する総合転職支援サービス『エン転職』上でユーザーを対象に実施した「副業実態調査」結果(有効回答数6325人)によると、現在の副業に対する意向は、49%が「希望している」(「非常に希望」24%、「やや希望」25%)と回答した。また、現在の勤務先の副業に対する容認は、27%が「認められている」と回答。約半数が副業を希望する一方、容認していない企業が多いことがうかがえる。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた副業への意欲の影響は、53%が「副業への意欲は高まった」と回答。副業意欲が高まった人からは、「オンラインでできる仕事の幅が広がり、それを有効利用できる可能性が高くなった」(23歳男性)、「元々興味はあったが、コロナの影響でより働き方について考えるようになった」(24歳女性)、「いざと言うときの貯蓄用に副業をしておきたい気持ちが強くなった」(25歳女性)などの声が寄せられている。

 副業希望者が副業を希望する理由(複数回答)は、昨年の同調査と同様に「収入を増やしたい」(88%)が最多だった。以下、「知見・視野を広げたい」(26%)、「キャリアを広げたい」(25%)、「スキルアップを図りたい」(24%)などが続いた。「失業したときの保険」は22%と、昨年より8ポイント増加しており、新型コロナウイルス感染拡大以降、将来の仕事の不安を抱く人が多いことがうかがえる。

 副業経験の有無については、34%が「経験がある」(「現在している」12%、「過去に経験がある」22%)と回答し、昨年と比較すると2ポイント上昇した。副業を経験してよかったこと(複数回答)は、第1位は「副収入が得られた」(82%)で、副業に期待する収入増が実際に叶った人が多いことが分かった。ほかにも、「人間関係が広がった」(30%)、「知見・視野が広がった」(30%)という回答が目立った。

 副業の不安(複数回答)については、第1位は「手続きや税金処理が面倒」(52%)だった。「20万円以上稼いでいたので確定申告がめんどうくさかった」(28歳女性)、「本職ですら、怪我したりした時に労災をめぐってトラブルになったから」(35歳女性)など、副業をする上で必要な対応や制度理解を懸念に感じている人が多いようだ。第2位は「本業に支障が出そう」(37%)、第3位は「過重労働で体調を崩しそう」(36%)だった。

 同調査結果は↓

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/24252.html