大同生命保険がこのほど発表した「各種補助金・助成金の活用実態調査」結果(有効回答数6972社)によると、補助金・助成金の活用実績は、「活用したことがある」は44%と半数以下にとどまった。従業員規模別にみると、「活用したことがある」は、「5人以下」の29%から「21人以上」の69%まで規模が大きくなるにつれて多く、業種別では、「活用したことがある」は、「製造業」で54%と他業種に比べて多くなった。
過去3年間で活用・申請した補助金・助成金の分野(複数回答)は、「人材確保・育成」が41%で最も多く、次いで「設備投資」が32%となった。業種別でみると、「人材確保・育成」は「建設業」が55%、「設備投資」は「製造業」が50%と、全体と比べて10ポイント以上多い。今後活用・申請した補助金・助成金の分野(複数回答)についても、「人材確保・育成」が35%で最も多く、次いで「設備投資」が31%となった。
補助金・助成金の情報収集(複数回答)は、「専門家(税理士・中小企業診断士・社労士等)からの情報提供」が45%と最も多く、次いで「支援機関(商工会・商工会議所等)からの情報提供」が35%。補助金・助成金を活用した際の相談先(同)についても、「専門家(税理士・中小企業診断士・社労士等)」が46%と最も多く、次いで「支援機関(商工会・商工会議所等)」が29%となった。
一方で、補助金・助成金を「3年間活用していない」と回答した14%の企業のその理由(複数回答)は、「手続き・申請書類が煩雑・複雑」が22%で最も多くなった。また、「過去に一度も活用したことがない」と回答した54%の企業のその理由(複数回答)は、「関心がない」が28%で最も多く、次いで「どのような制度があるのか分からない」が19%、「手続き・申請書類が煩雑・複雑」が15%となった。
知っている補助金・助成金(複数回答)については、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」が41%と最も多く、次いで「雇用調整助成金」(36%)、「人材確保等支援助成金」(29%)、「人材開発支援助成金」(27%)、「創業支援等事業者補助金」(22%)が続いた。業種別でみると、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」は「製造業」で67%と、他業種に比べて大幅に多くなっている。
同調査結果は↓
https://www.daido-life.co.jp/company/news/2020/pdf/200316_news.pdf