JCBが全国の一般消費者を対象に実施した「2019年版クレジットカードに関する総合調査」結果(有効回答数3500人)によると、クレジットカード保有率は、2019年は84.5%で、前年(84.0%)と同程度だった。男女20代の保有率は他の年代と比べて低く、特に男性は72.8%と7割強に過ぎない。一人当たりの保有枚数は平均3.0枚、携帯枚数(実際に持ち歩くクレジットカードの枚数)は平均2.0枚で、どちらも前年と同様だった。
1番多く利用しているクレジットカードは、1ヵ月当たり平均6.1回、5.5万円利用されている。利用頻度、利用金額ともに前年から大きく変わらない。2番目に利用しているクレジットカードは、1ヵ月当たりの平均利用頻度2.6回、利用金額1.8万円で、ともに前年と同程度。また、クレジットカードの利用では、「ポイント・マイル」や「入会金・年会費の安さ」など利得性や、身近な場所で利用できる利便性が重視されている。
1番多く利用するクレジットカードを利用する理由は、「ポイントやマイルが貯めやすいから」(49.8%)、「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」(36.2%)が多い。そのほか、「日常的に利用している銀行・郵貯などの口座を支払口座として登録できる」、「自分のよく利用するお店で割引などのサービスがある」という理由も多く、普段の生活で接点がある場所でのサービスが、クレジットカード利用を促進させているとみられる。
クレジットカード決済が多い業種は「オンラインショッピング(フリマサイト以外のインターネット通販)」(35.1%)、「スーパーマーケット」(31.8%)、「携帯電話料金」(30.0%)が多く、日常的な買い物でカードは利用されている。前年に比べて多くの業種でカード利用が増加した。また、クレジットカード保有者の世帯当たりの月平均生活費は19.1万円で、そのうち平均7.1万円はクレジットカードで支払われている。
電子マネーは保有率84.2%、利用率70.3%で、保有率は前年と同程度。電子マネーは「鉄道・地下鉄・バス」(46.8%)や「コンビニエンスストア」(45.0%)で利用される機会が多い。なお、デビットカードは保有率24.7%で、年々増加。利用率は11.7%で、保有率同様、年々増加している。主なデビットカードの利用理由は、「残高の範囲内で利用でき、使いすぎないから」(39.0%)、「家計管理(支出管理)をしやすい」(32.9%)などだった。
同調査結果は↓