国内主要行の貸出金539兆6799億円、増加率が鈍化

 帝国データバンクがこのほど発表した「国内主要110行の預金・貸出金等実態調査」結果によると、2019年9月末の国内主要110行の預金は、771兆8480億5700万円となり、2018年9月末(753兆9763億2600万円)と比べて、17兆8717億3100万円増加(前年比2.4%増)したことが分かった。大手銀行(同3.3%増)、地方銀行(同1.3%増)、第二地方銀行(同1.0%増)の3業態すべてで増加した。

 業態別に増減の内訳をみると、大手銀行(増加6行、減少1行)、地方銀行(増加47行、減少17行)、第二地方銀行(増加25行、減少14行)となり、110行中78行(構成比70.9%)で増加した。また、110行が2019年9月中間期(半年間)に預金者へ支払った預金利息は、 7682億8600万円となり、2018年9月中間期(6516億1400万円)と比べ、1166億7200万円増加(前年同期比17.9%増)した。

 2019年9月末の国内主要110行の貸出金は、539兆6799億2100万円となり、2018年9月末と比べ、8兆1031億900万円増加(前年比1.5%増)。大手銀行(同0.1%増)、地方銀行(同3.3%増)、第二地方銀行(同2.1%増)の3業態全てで増加。業態別の増減の内訳は、大手銀行(増加6行、減少1行)、地方銀行(増加56行、減少8行)、第二地方銀行(増加30行、減少9行)となり、110行中92行で増加した。

 また、110行が2019年9月中間期(半年間)に融資先から受け取った貸出金利息は、3 兆6104億5700万円となり、前年9月中間期と比べ、316億5500万円増加(前年同期比0.9%増)。大手銀行(同2.2%増)で増加した一方、地方銀行(同0.9%減)、第二地方銀行(同1.8%減)で減少。業態別の内訳は、大手銀行(増加3行、減少4行)、地方銀行(同22行、42行)、第二地方銀行(同11行、減少28行)となり、110行中74行で減少した。

 2019年9月中間期の国内主要110 行の収支<貸出金利息(収入)-預金利息(支出)=本業利ざや>は、2兆8421億7100万円となり、2018年9月中間期と比べ、850億1700万円の減少(前年同期比2.9%減)。大手銀行(同4.7%減)、地方銀行(同0.7%減)、第二地方銀行(同1.4%減)の3業態すべてで減少した。110行中70行(構成比63.6%)で減少している。

 同調査結果は↓

http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p191208.pdf