忘年会・新年会の想定予算は1回当たり平均4449円

 リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、首都圏・関西圏・東海圏の男女を対象に実施した「忘年会・新年会についての消費者アンケート調査」結果(有効回答数9995人)によると、今年12月~来年1月の忘・新年会の参加回数の見込みは「昨年と変わらない」との回答が78.9%と、過去最高だった2017年度(79.4%)に次いで、2012年の調査開始以来2番目に高い数字となった。

 「昨年より大きく増えそう」、「昨年よりやや増えそう」の“増加派”は計9.0%(前年同調査10.1%)、「昨年より大きく減りそう」、「昨年よりやや減りそう」の“減少派”は計12.1% (同11.1%)で、減少派が増加派をやや上回ったが、横ばい~微減といった傾向がみられる。昨年度の参加実績では、忘年会で平均参加回数1.07回、新年会で同平均0.59回(共に0回含む)となっており、今年度も同程度の平均参加回数になりそうだ。

 忘・新年会の予算について、想定予算では、1回当たり「5000円~6000円未満」(32.1%)が最も多く、「3000円~4000円未満」(22.4%)と「4000円~5000円未満」(22.2%)と合わせてボリュームゾーンとなっている。1回当たり「5000円~6000円未満」の数値は2012年の調査開始以来、最高の比率を記録。「0円(自分では払わない)」を除く今年度の想定額は4449円(増減率+1.2%)と3年連続してプラス予想となった。

 実際に使った金額をみても経年で増加傾向にあるため、今年度も参加費は増加の予想と言ってよさそう。ただし、今年度は10月に消費税の増税があり、上記の増減率では増税分に匹敵しないため、実質では前年比マイナスと捉えることもできる。過去の実績(同じ年の参加費と想定額の差)をみると、実際の参加費は事前の想定より高くなる傾向があるため、結果的には増税分を超えて増額という可能性もあると予測している。

 今年度に参加する機会がありそうな忘・新年会の相手(複数回答)は、最も多かった相手は「会社・仕事関係」で45.1%と過去最高値を記録し、次いで「友人・知人関係」が36.0%。一方、「友人・知人関係」は前年比▲1.3ポイントと、調査開始以来、年々減少している。ほかでは、経年で減少傾向にある「家族・親族関係」(14.4%、前年比▲1.2ポイント)、「趣味・サークル関係」(9.7%、同▲1.2ポイント)は今年度もマイナスの傾向だった。

 同調査結果は↓

https://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2019/12/RecruitLifestyle_ggs_20191212.pdf