日本政策金融公庫が全国の20歳代~70歳代の男女を対象に7月に実施した「2019年7月消費者動向調査」結果(有効回答数2000人)によると、食べることへの関心度について、食べることに「大いに関心がある」(21.1%)、「関心がある」(31.1%)、「やや関心がある」(24.3%)を合わせた76.5%が食事への関心を示し、その割合は、2016年の前回調査の82.2%と比べ5.7 ポイント減少していることが分かった。
年代別にみると、年代が上がるほど食べることに関心を持っている割合が高くなる傾向にある。前回調査からの低下幅に着目すると、60~70代に顕著な動きはなく、20代~50代の若年・中年層において食べることへの関心が大きく低下していることが分かった。「食べることに関心がある」とした理由は、「おいしいものを食べること」(66.8%)が最多となり、前回調査から9.9ポイント増加している。
一日の食事回数は、「朝昼晩3回」(71.9%)が最多。その割合は前回調査から3.5ポイント減少。年代別に、「昼晩2回」、「昼1回」、「夜1回」を合わせた「朝食を食べない人」の割合をみると、20代は34.1%で、前回調査から6.9ポイント増加。一日の理想の食事回数は、「朝昼晩3回」が77.6%と最多だが、現実(71.9%)との比較では5.7ポイント低い一方で、「昼晩2回」は、理想(11.3%)よりも現実のほうが5.7ポイント高くなっている。
朝食について、主にどのようなものを摂っているかは、主食では、「ごはん」(52.9%)、「パン」(31.4%)の2品目が中心であり、年代が低くなるほど「ごはん」が多く、年代が高くなるほど「パン」が多い傾向にある。また、年代が高くなるほど何らかの「主菜」、「主食・主菜・副菜以外のもの」を摂っている割合が高くなっており、高齢世代ほど主食、主菜、汁物などを合わせたバラエティのある食事をしていることがうかがえる。
昼食については、朝食同様に主食は「ごはん」(55.7%)が最多、次いで「麺類」(20.2%)、パン(14.1%)。「麺類」は、60代、70代での回答が多く、同年代の約3割が昼食の主食として主に麺類を食べている。夕食についても、主食は「ごはん」(81.8%)が最多。主菜は「豚肉」(30.7%)が最多、次いで「魚介類」(24.4%)。魚介類は年代が高くなるほど割合が高くなるのに対し、豚肉は世代間で大きな差はなく、幅広い年代で食されている。
同調査結果は↓