飲食店利用のうち「リピート」77%、「初回」23%

 リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、首都圏在住の20~64歳男女を対象に実施した「飲食店のリピート実態&リピート要因調査」結果(有効回答数2106人)によると、1ヵ月に1度以上外食(食事又は飲酒)する人を対象にした調査では、1週間の外食回数は平均3.60回(0回を除く平均値)となった。うち、初回利用するお店は22.7%で、再利用(リピート)が77.3%だった。

 最近1週間の外食回数と「リピート利用」率の関係を性年代別にみると、男性のほうが外食回数が多く、「リピート利用」率が高い。また年代が高くなるほど「リピート利用」率が高い傾向がみられ、40代以上の男性では外食回数のうち80%以上が「リピート利用」。女性は、男性に比べて外食回数が少ないが、「初回利用」の割合が高く、60代を除く20代~50代では全て「初回利用」が20%以上を占める。

 一度来店した後、「また行ってみたいと思う飲食店を選ぶとき」(「リピート利用」するとき)に重視する点は、「料理がおいしい」(69.6%)が突出して高い。次いで「コストパフォーマンスがよい」(48.6%)、「席がゆったりしている」(40.4%)、「アクセスがよい」(40.2%)が40%以上。全般に男性よりも女性でスコアが高く、特に「席がゆったりしている」、「掃除や整理整頓が行き届いているなど、清潔感がある」では20ポイント前後の差がある。

 1週間の外食回数に占める「目的型来店」率は46.1%。業態別に「目的型来店」率をみると、最も高いのは「アジアン料理店」(70.7%)。業態別に「リピート利用」率と「目的型来店」率との関係をみると、「ファストフード」、「喫茶店・カフェ」では、「リピート利用」率も「目的型来店」率も高く、何度も利用していて、かつ、“その店でないといけない理由”がある人の利用が多い業態であることが分かる。

 一方、「立ち食いのラーメン、うどん、そば業態」、「牛丼、カレーなど一品もの専売業態」、「ファミリーレストラン、回転すしなど」では、「リピート利用」率は高いものの、「目的型来店」率は低く、“なんとなく”繰り返し利用する人が多いことが分かる。ちなみに、「目的型来店」率とは、その飲食店の料理・メニュー、雰囲気や価格が気に入っていて、どうしてもそのお店に行きたい場合に利用した割合。

 同調査結果は↓

https://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2019/10/RecruitLifestyle_ggs_20191002.pdf