消費税増税が家計に影響を与えると思う人は9割以上

 楽天インサイトが全国の20代~60代の男女1000人を対象に実施した「家計の節約に関する調査」結果によると、10月の消費税10%への引上げが家計に与える影響は、「影響があると思う(「あまり影響はないと思う」以外の回答率合計)」との回答は94.3%となった。また、「非常に影響がある」、「かなり影響がある」との回答は総じて男性より女性のほうが多く、女性のほうが敏感に反応している傾向が見える結果となった。

 また、10月の消費税増税に合わせて始まる「キャッシュレス・消費者還元事業」におけるポイント還元制度の利用意向については、「利用意向者」(「積極的に利用すると思う」(37.5%)、「ある程度利用すると思う」(38.7%)との回答の合計)は76.2%、「利用非意向者」(「あまり利用しないと思う」(10.9%)、「利用しないと思う」(5.4%)との回答の合計)は16.3%となった。

 利用意向を性年代別でみると、利用意向が最も高いのは男性20代(85.2%)、次いで女性40代(82.1%)と男性30代(81.1%)が8割で続いた。キャッシュレス・消費者還元事業は、10月1日の消費税率引上げに伴い、需要平準化対策として、キャッシュレス対応による生産性向上や消費者の利便性向上の観点も含め、消費税率引上げ後の一定期間に限り、中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元等を支援する事業だ。

 現在、家計の節約をしているかについては、「節約をしている(「かなりしている」(15.6%)、「ある程度している」(60.8%)との回答の合計)」人は76.4%、「節約していない(「あまりしていない」(19.9%)、「全くしていない」(3.7%)との回答の合計)」人は23.6%となった。性年代別でみると、女性50代は「節約している」との回答が85.7%で最も多く、次いで男性20代(81.5%)と男性30代(80.0%)が8割台にのぼった。

 節約しようと思うきっかけ(複数回答)は、「老後の不安」(48.0%)が半数近くでトップ、次いで「消費税増税への不安」(17.8%)、「子供の学費・養育費」(14.1%)、「退職または定年退職」(12.3%)が1割台で続いた。現在、意識して節約している費用(複数回答)では、「食料品」(53.3%)がトップ、次いで「衣服・履物」(48.6%)、「光熱・水道」(44.9%)、「生活日用品」(44.4%)などが4割台で続いた。

 同調査結果は↓

https://insight.rakuten.co.jp/report/20190927/?scid=wi_saving_190927_top