消費税増税前に、何らかの準備をする人が6割以上

 リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が実施した「消費税増税への準備に関する消費者アンケート調査」結果(有効回答数8964人)によると、10月からの消費税増税に際して、今後の節約を「とても考えている」(24.3%)と「少しは考えている」(44.6%)の合計である「節約派」は68.9%となった。逆に、「(あまり+まったく)考えていない」の「非節約派」も31.1%いた。

 性年代別にみると、「節約派」は、最も多い30代女性(77.8%)を筆頭に、女性の全年代で7割を超えており、女性の節約志向が強いことが分かる。逆に「非節約派」は、60代男性(45.4%)を筆頭に50代男性でも4割を超えるなど、男性で目立った。圏域別には、「節約派」と「非節約派」の数値が大きく違うわけではないが、首都圏では、今後の節約を「とても考えている」人が25.2%であり、他の圏域よりもやや多かった。

 消費税増税以後、節約したい費目について、外食に関係する項目では、「飲酒費(家の中・外とも含む)」(40.6%)が4位、「食費(飲酒費を除く)」(36.1%)が9位だった。トップ3は、1位「光熱費」(54.8%)、2位「衣類費」(46.0%)、3位「家電、通信費」(44.5%)。ここでも多くの費目において、男性より女性のスコアが高く、節約志向が強いことが分かる。「飲酒費」「食費」についても、節約派は、20~40代女性に多かった。

 消費税増税の前までにやっておきたいと思うもの(複数回答)は、「何も準備するつもりはない」人が37.8%いるが、逆に、6割以上の人は何らかの準備はするというこになる。準備の内容を「買いだめ」、「前倒し」、「事前の準備」に大別して聞いたところ、「買いだめ」と「事前の準備」には一定の関心があったが、「前倒し」については、特に外食に関連する項目では関心が薄かった。2%の差を気にして外食を「前倒し」する動きは少なそうだ。

 個別の項目では、最多は「食料品・酒以外の日用品の買いだめ」が37.1% 、次いで「ポイント還元があるキャッシュレス各社のキャンペーン内容等を調べる・比較検討する」が20.8%、「酒の買いだめ」が20.7%。また、「キャッシュレス利用でポイントが還元されるカードやアプリなどを申し込む」が19.3%など、増税と同時に始まる「キャッシュレス・消費者還元事業」によるポイント還元にも、一定以上の関心が集まった。

 同調査結果は↓

https://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2019/09/RecruitLifestyle_ggs_20190920.pdf