19年1~8月の死亡災害は過去最少の486人~厚労省

 2019年1月から8月における労働災害による死亡者数は486人で、前年同期に比べ19人(3.8%)の減少となり、過去最少となったことが、厚生労働省が発表した2019年の労働災害発生状況(9月速報値)で明らかになった。死亡者数が多い業種は、「建設業」の155人(前年同期比▲10.4%)、「第三次産業」144人(同4.3%増)、「製造業」79人(同▲22.5%)、「陸上貨物運送事業」52人(同▲1.9%)、「林業」25人(同31.6%増)となっている。

 死亡災害は過去最少となった一方、労働災害による死亡・休業4日以上の死傷者数も6万9029人となり、前年同期に比べ2224人(3.1%)減と4年ぶりの減少となった。死傷者数が多い業種は、「第三次産業」が3万2141人(前年同期比▲2.5%)、「製造業」1万5184人(同▲4.8%)、「陸上貨物運送事業」8801人(▲2.5%)、「建設業」8464人(同▲2.4%)、「その他(林業等)」4439人(同▲4.9%)となり、全ての業種で減少した。

 事故の型別による発生状況をみると、死亡災害は、高所からの「墜落・転落」による災害が124人(前年比▲15.1%)、「交通事故(道路)」が86人(同▲1.1%)、機械などによる「はさまれ・巻き込まれ」が67人(同1.5%増)。死傷災害は、つまずきなどによる「転倒」が1万6524人(同▲11.2%)、高所からの「墜落・転落」が1万1797人(同▲0.2%)、腰痛などの「動作の反動・無理な動作」が9133人(同5.0%増)となった。

 この件は↓

https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei11/rousai-hassei/dl/19-09.pdf