フードロスを問題視している人は86%~楽天インサイト

 楽天インサイトが、全国の20代から60代の男女1000人を対象に実施した「フードロスに関する調査」結果によると、フードロスを問題視している人は86%にのぼることが分かった。フードロスとは、売残りや期限切れ食品など、本来は食べることができたはずの食品が廃棄されること。賞味期限と消費期限の違いの認知度は、「(よく+ある程度)知っている」との回答が9割弱(87.9%)となり、賞味期限と消費期限の違いは広く認知されている。

 食品購入時に気にするポイントを食品別に聞いたところ、多くの食品項目において、「価格」を気にすると回答した人が約5割を占める結果となった。一方、「賞味期限」もしくは「消費期限」を気にすると回答があった食品項目の中では「牛乳・乳製品」(「賞味期限」33.3%、「消費期限」24.8%)が最も高く、それ以外の食品項目において「賞味期限」もしくは「消費期限」を気にすると回答した人は3割に満たない結果となった。

 賞味・消費期限切れで、やむを得ず捨ててしまうことが多い食品については、「野菜・果物」(29.4%)と回答した人が最も多く3割弱、次いで「牛乳・乳製品」(21.3%)、「肉・魚」(16.4%)が続いた。コンビニやスーパーで買い物をする際、製造日や賞味・消費期限を「(毎回+ほぼ毎回)気にしている」(76.8%)と回答した人は8割弱にのぼり、「(あまり+まったく)気にしていない」(23.2%)を大きく上回った。

 食品を残すことについて「(とても+少し)抵抗がある」(93.2%)と回答した人が9割を超える結果となった。フードロスの意識については、「問題視している(「問題視している」47.0%、「少し問題視している」39.0%の合計値)」(86.0%)との回答が9割弱にのぼり、「問題視していない(「まったく問題視していない」1.3%、「あまり問題視していない」2.2%の合計値)」(3.5%)を大幅に上回る結果となった。

 フードロス削減のために現在行っていること(複数回答)は、「残さず食べる」(81.3%)、「必要な量だけを購入する」(70.8%)、「賞味期限が切れたものでも、問題がなければ食べる」(65.8%)が上位3位となった。フードロス削減のために今後行いたいこと(同)についても、同様に「必要な量だけを購入する」(49.1%)、「残さず食べる」(45.6%)、「賞味期限が切れたものでも、問題がなければ食べる」(31.7%)が上位を占めていた。

 コンビニを中心に始まっているフードロス削減の取組みについて、値引きがあるならば、賞味期限が近い食品を「買いたい(「とても買いたいと思う」、「わりと買いたいと思う」の合計値)」(87.2%)と回答した人が9割弱にのぼった。買いたいと回答した理由(複数回答)は、「お得だから」(76.6%)が最も多く、「品質や安全には問題ないから」(65.4%)、「フードロス削減につながるから」(43.7%)が続いた。

 同調査結果は↓

https://insight.rakuten.co.jp/report/20190827/?scid=wi_foodloss_190827_top