7割が副業希望のなか、実際に副業は2割にとどまる

 エン・ジャパンが、運営するミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」上で、サイト利用の35歳以上のユーザーを対象に実施した「副業(パラレルキャリア)実態調査」結果(有効回答数2118人)によると、68%と約7割が「本業以外にも副業をしたい」と回答した。一方、実際に「本業以外に副業をしている」と回答したのは24%と約2割にとどまった。なお、「本業一本で定年まで勤めたい」との回答は14%に過ぎなかった。

 76%が本業以外に副業をしていないが、その理由(複数回答)は、第1位は「会社が副業を禁止している」(50%)、第2位は「どう始めていいかわからない」(39%)、第3位は「本業が忙しく時間がない」(33%)、以下、「明確に何がしたいか定まっていない」(26%)、「体力面で本業に支障を出したくない」(15%)だった。働き方改革の一環として副業解禁が企業へ促されるなか、企業での制度整備が進んでいない現状がうかがえる。

 一方、副業中のミドルが副業に取り組む理由(複数回答)は、「報酬が得られる」(62%)、「知見・視野が広がる」(51%)、「本業の収入だけは充足していない」(43%)が上位3。年収別では、年収1000万円以上は「知見・視野が広がる」(62%)、年収1000万円未満は「本業の収入だけは充足していない」(46%)がトップで、年収1000万円以上は仕事を通じた充実感や成長、年収1000万円未満は収入アップが目的のようだ。

 副業中のミドルの具体的な取組み(複数回答)は、最も多かった回答は「本業以外の単発の仕事」(45%)、次いで、「本業以外の長期(3ヵ月以上)の仕事」(29%)、「株式投資」(25%)が続いた。年収別にポイント差が目立ったのは、年収1000万円以上は「株式投資」(36%)、「不動産投資」(29%)、「ボランティア活動」(26%)、「地域活動」(18%)。年収1000万円未満は「本業以外の単発の仕事」(46%)だった。

 副業の収入は、44%が「20万円未満」と回答。年収1000万円未満が、300万未満に回答が集中するなか、年収1000万円以上は「400万~500万未満」(4%)、「500万~600万未満」(6%)、「1000万以上」(9%)との回答があった。また、「副業が本業で役に立ったことがあるか」と尋ねたところ、54%が「はい」と回答。「ビジネスパートナーが増え、本業での紹介数が増加した」(40代男性、年収1000万円未満)といった声が寄せられた。

 同調査結果は↓

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/18281.html