「ネットスーパー」の利用意向、全年代で3割超え

 博報堂生活総合研究所が全国の15~69歳の男女1万人を対象に実施した「サービス利用実態・意向調査」結果によると、「ネットスーパー」の利用実態(利用率)は、現在は11.4%にとどまるものの、今後の利用意向では調査対象の10~60代全ての年代で3割台となっており、利用の広がりが予想されている。同調査は、近年登場した消費・買い物周りのサービスについて、「現在利用している」、「今後利用したい」との回答をまとめたもの。

 利用意向と利用率の差をみると、「ネットスーパー」(21.6ポイント)に次いで「インターネット上の家計簿サービスやアプリ」15.4ポイント、「フリマアプリ(出品・販売)」14.3ポイントと伸びが大きい。「フリマアプリ(購入)(出品・販売)」や「インターネット上の家計簿サービスやアプリ」、「音楽や動画などのサブスクリプションサービス」、「スマホゲームへの課金」などの新サービスは、若い人ほど利用率・利用意向ともに高い傾向となった。

 「フリマアプリ(購入)(出品・販売)」は、10~30代で利用率が約3~4割となり、利用意向では4割を上回った。特に10代では、購入の利用意向が58.6%、出品・販売の利用意向が55.9%と、それぞれ過半数に上っている。「音楽や動画などのサブスクリプションサービス」は、10~20代では2割以上が「現在利用している」と回答しており、利用意向でも4割弱と高くなっている。今後10~20代を中心に、利用が広がりそうだ。

 男女別にみると、男性では、「インターネットオークション(購入)」の利用率(29.2%)・利用意向(39.8%)が女性(利用率15.4%・利用意向25.9%)より約14ポイント高くなった。また「インターネットオークション(販売)」も同様に、利用意向が女性よりも高くなっている。一方女性では、「フリマアプリ(購入)」の利用率が男性より6.4ポイント高い25.4%、利用意向も5.1ポイント高い35.3%となっている。

 また、「フリマアプリ(出品・販売)」は利用率が21.7%、利用意向が35.8%と男性(利用率14.8%・利用意向29.1%)よりそれぞれ約7ポイント高くなっており、男女で傾向の違いがみられる。

 同調査結果は↓

https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2019/07/20190716.pdf