エン・ジャパンが、運営する総合転職支援サービス「エン転職」上で正社員のユーザーを対象に実施した「月給についての実態調査」結果(有効回答数6289人)によると、「今年に入って、月給は上がったか(月給=残業代を除いた、月の給与の支給額)」との質問をすると、37%の正社員が「上がった」と回答した。昨年と比べ、「上がった」との回答は9ポイント減少している。
上がった理由(複数回答)については、最も多かったのは「定期昇給」で58%。次いで、安倍政権が6年連続で要請している「ベースアップ」で月給が上がった正社員は20%と、昨年(23%)に比べ減少している。「昇格・昇進」での月給アップは16%だった。上昇額は「1001円~3000円」が29%で最も多く、次いで、「1万円~」(21%)、「3001円~5000円」(20%)、「5001円~1万円」(17%)が続いた。
全回答者6289人のうち「今年に入って、ベースアップで月給が上がった」と回答したのは443人。全回答者の7%が今年ベースアップで月給が上がったことになる。今年ベースアップで月給が上がった正社員が在籍する企業を業種別にみると、ベースアップの実施率が高い業種トップ3は、「メーカー(機械・電気・電子など)」(12%)、「インフラ(電力・ガス・水道など)」(12%)、「メーカー(素材・食品・医薬品など)」(10%)だった。
また、「転職を考える際、月給は重視するか」と尋ねたところ、「最も重視する」が29%。年代が上がるにつれ、「最も重視する」という回答の割合が上がっている。「最も重視する」、「まあまあ重視する」(63%)と回答した理由(複数回答)は、「転職前の月給が生活に余裕が持てる額ではないため」が32%でトップ。特に20代の回答(34%)が目立つ。次いで、「転職前の月給が同年代より低いと感じているため」が25%だった。
一方で、「どちらともいえない」(7%)、「重視しない」(2%)と回答した正社員が月給以上に重視すること(複数回答)は、「人間関係の良さ」(49%)、「仕事のやりがい・達成感」(48%)、「休日の多さ」(38%)がトップ3だった。年代別でみると、「30代」、「40代以上」は半数以上が「仕事のやりがい・達成感」(20代:43%、30代:50%、40代以上:52%)と回答。20代は「休日の多さ」を50%が挙げている。
同調査結果は↓