帝国データバンクが発表した「国内主要111行の預金・貸出金等実態調査」結果によると、2019年3月末の国内主要111行の預金は、約771兆7711億円となり、2018年3月末比で3.7%増加した。大手銀行(5.6%増)、地方銀行(1.4%増)、第二地方銀行(1.2%増)の3業態全てで増加。業態別に増減の内訳をみると、大手銀行(増加6行)、地方銀行(同53行)、第二地方銀行(同31行)となり、111行中90行(構成比81.1%)で増加した。
111行が2019年3月期(1年間)に預金者へ支払った預金利息は、約1兆4073億円となり、2018年3月期比で54.6%増加。大手銀行(62.4%増)、地方銀行(10.6%増)で増加した一方、第二地方銀行(13.2%減)で減少。業態別の増減の内訳は、大手銀行(増加5行、減少2行)、地方銀行(同20行、同44行)、第二地方銀行(同3行、同37行)となり、111行中83行(構成比74.8%)で減少した。
2019年3月末の111行の貸出金は、約537兆1565億円となり、2018年3月末比で5.0%増加。大手銀行(6.7%増)、地方銀行(3.5%増)、第二地方銀行(2.7%増)の3業態全てで増加した。業態別の増減の内訳は、大手銀行(増加7行、減少0行)、地方銀行(同59行、同5行)、第二地方銀行(同35行、同5行)となり、111行中101行(構成比91.0%)とほぼ9割で増加した。
また、111行が2019年3月期(1年間)に融資先から受け取った貸出金利息は、約7兆2541億円となり、2018年3月期比で12.3%増加。大手銀行(22.6%増)、地方銀行(0.2%増)で増加した一方、第二地方銀行(1.8%減)で減少した。業態別の増減の内訳は、大手銀行(増加5行、減少2行)、地方銀行(同28行、同36行)、第二地方銀行(同12行、同28行)となり、111行中66行(構成比59.5%)で減少となった。
2019年3月期の111行の収支(貸出金利息(収入)-預金利息(支出)の差額=本業利ざや)は、約5兆8467億円となり、2018年3月期比で5.4%増加。大手銀行(11.2%増)で増加した一方、地方銀行(0.2%減)、第二地方銀行(1.2%減)で減少した。業態別の増減の内訳は、大手銀行(増加5行、減少2行)、地方銀行(同30行、同34行)、第二地方銀行(同14行、同26行)となり、111行中62行(構成比55.9%)で減少している。
同調査結果は↓