非正規雇用で外国人を採用している割合は34.7%

 マイナビが、非正規雇用(アルバイト/派遣/契約社員)の採用業務担当者を対象に実施した「外国人に関する業種別採用調査」結果(有効回答数1519人)によると、外国人採用の有無は、34.7%が「採用している」、 65.3%が「採用していない」と回答した。業種別では、「接客・販売(コンビニ・スーパー)」(61.4%)と「接客(ホテル・旅館)」(60.0%)で「採用している」との回答が6割以上と高い結果となった。

 外国人を採用して感じた課題は、「日本語能力」が57.1%で最多、「文化や価値観の違い」(40.6%)、「仕事に対する姿勢・考え方の違い」(37.6%)が続いた。業種別にみると、「日本語能力」では「配送・引越し・ダライバー(陸運)」(67.9%)が、「文化や価値観の違い」では「販売・接客(コンビニ・スーパー)」(50.0%)が、「仕事に対する姿勢・考え方の違い」では「清掃(ビル管理・メンテナンス)」(51.5%)がそれぞれ最多だった。

 今後の外国人採用意向は、「(積極的に+どちらかといえば)採用したい」が50.9%、「(どちらかといえば+絶対に)採用したくない」が49.0%と、採用意向については半々の結果となった。業種別では、「接客(ホテル・旅館)」(81.0%)と「接客・販売(コンビニ・スーパー)」(62.4%)は採用意向が高く、「警備・交通誘導(セキュリティ・設備工事等)」(36.1%)と「建築・土木作業員(建設・土木)」(37.0%)の採用意向が低い。

 外国人を採用したい理由(複数回答)については、「人手不足の解消・改善につながるから」(59.2%)、「まじめに働いてくれるイメージがあるから」(32.0%)、「在職中の社員の負担軽減のため」(27.8%)の順。業種別では、「接客(ホテル・旅館)」で「外国語が必要な業務があるから」が、「介護」と「配送・引越し・ドライバー(陸運)」で「人手不足の解消・改善につながるから」が、全体と比べてそれぞれ20ポイント以上高い。

 外国人を採用したくない理由(複数回答)は、「日本語能力に不安がある」(52.6%)、「文化や価値観の違いに不安がある」(34.2%)、「任せられる業務が少ない」(28.6%)の順。また、外国人受入のための取組み(複数回答)は、「特別な取組みは行っていない」が最多の28.4%だったが、取組内容としては、「外国人向けの教育整備(多言語マニュアル等)」(21.1%)、「日本人社員の語学力の強化」(20.6%)の順に多い結果となった。

 同調査結果は↓

https://www.mynavi.jp/wp-content/uploads/2019/06/【調査データ】外国人採用.pdf