日本財団が全国の17歳~19歳の男女1000名を対象に実施した「海外と日本に関する意識調査」結果によると、海外生活への興味は、「とても興味がある」が22.3%、「興味がある」が 30.5%で、計52.8%が海外で生活することに興味を持っていることが分かった。海外生活に興味がある理由(複数回答)では、「行ってみたい国・地域・場所があるから」が50.6%で最も多く、次いで「海外の文化が好き・関心があるから」が 50.2%だった。
一方、海外生活に「全く興味がない」は16.3%、「興味がない」は14.1%と、計30.4%が海外生活に興味を持っていなかった。その理由(複数回答)については、「日本の生活環境が良いから」が46.0%で最も多く、次いで「日本が好きだから」(41.1%)、「危険だから」(39.2%)、「日本から離れたくないから」(38.1%)、「海外で生活する必要・理由がないから」(32.2%)などの利用が挙げられた。
学校での英語教育については、全体では「とても役に立った」が11.6%、「役に立った」が 35.6%で、合わせると47.2%の人が学校での英語教育が役に立ったと感じている。学校での英語教育が役立った理由(複数回答)では、「英語が読めるようになったから」が64.0%で最も多く、次いで「英語に関心が持てたから」が49.4%。一方、学校での英語教育が役立たなかった理由(同)では、「未だに英語が話せないから」が58.1%で最も多い。
役立った理由の4位に「外国人と意思疎通ができるから」(32.0%)があるが、外国人の友人がいる人のみでみると、3位に浮上。外国人の友人は、「いない」が63.5%と6割以上。外国人の友人がいる人は「2人以上」が 21.3%、「1人」が 15.2%と計 36.5%の人に外国人の友人がいる。外国人の友人がいない人で、今後、外国人の友人を作りたいと思う人は「とてもそう思う」が20.8%、「そう思う」が 38.1%で、合わせると 58.9%にのぼる。
外国人の友人を作りたい理由(自由回答)では、「楽しそう」という意見が最も多くみられた。「外国の方は明るいイメージがあり、一緒にいると楽しそうだから」など外国人に対して好意的な印象や、「お互いの国の情報交換など、楽しそうだから」といった異文化への興味・関心が理由に挙がっていた。一方で外国人の友人を作りたくない理由(同)では、「必要性がないから」、「興味ない」、「面倒くさそうだから」という内容の意見が目立った。
同調査結果の要約は↓
https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2019/05/wha_pro_eig_64.pdf