入社前の期待と入社後の実態に大きなギャップ

 パーソルキャリアの若年層向けキャリア教育支援プロジェクト「CAMP(キャンプ)」とパーソル総合研究所が発表した「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」結果によると、 就職活動生の多くは、働くことを「楽しみたい」(79.3%)、「仕事を通じて成長したい」(86.2%)と考えているが、入社後には多くが実現できておらず、入社前の期待と入社後の実態に大きなギャップがあることが明らかになった。

 働くことを楽しみたいと思っている学生は79.3%に及ぶのに対し、実際に楽しめている社会人(入社1~3年目)は35.3%にとどまり、この差は44.0ポイントと大きなギャップが存在している。さらに、「いつも」働くことを楽しめている層はわずか5.8%しかおらず、1割に満たない。また、仕事を通じて成長したいと思っていると回答した学生が86.2%もいるのに対し、成長を実感できている社会人は64.6%という結果になった。

 報酬・昇進・仕事のやりがい・働きやすさなど、入社前に抱いていた企業や組織に対する何らかのイメージと入社後のイメージとの乖離を感じる「リアリティ・ショック」を抱える新社会人は76.6%と、約8割にも及んだ。その具体的内容としては、「給料・報酬」(37.4%)、「昇進・昇格のスピード」(31.9%)、「仕事で与えられる裁量の程度」(31.5%)、「仕事から得られる達成感」(31.3%)などが高くなっている。

 入社前イメージとのギャップを分布に応じて高中低層に3分割して比較すると、高い群(リアリティ・ショック高群)は入社直後だけではなく、3年目まで中長期的に会社への満足度(非常に満足・満足・やや満足の回答割合の合計)が低くなっていた。内定承諾直後の満足度は同程度の70%台だが、入社3年目の時点でリアリティ・ショック高群は14.3%、低群は74.4%と、約60ポイントの大きな差が生まれている。

 入社前に、会社の風土や業績、求められるスキルや自分の適性など、事前の理解が進んでいた学生は、入社後の「リアリティ・ショック」が軽減されている。「入社前の会社・適性理解」をいかに高めるか促進するかが重要になるが、そのためには、(1)「多くの意見を聞くほうが良い」という意識で就職活動をすること、(2) 「将来のやりたいことを早めに決定する」ことの2つがポイントになることが明らかになっている。

 同調査結果は↓

https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/research/2019/20190522_02/