クラレが、この春に小学1年生となる子どもとその親を対象に実施した「将来就きたい職業・就かせたい職業調査」結果(有効回答数:子ども・親各4000人)によると、男の子は、「スポーツ選手」(20.1%)が1999年から21年連続で1位となった。内訳をみると、「サッカー」が昨年から4.1ポイント増の59.0%で圧倒的な人気、次いで「野球」(20.6%)が同3.5ポイント落としたものの2位、3位に「レーサー・ライダー」(5.2%)が入った。
一方で、「スポーツ選手」全体の比率はここ数年減少傾向にあり、20年前(7.1%)から倍増している2位の「警察官」(14.2%)との差が縮まってきている。「警察官」は、東日本大震災発生翌年の2012年から希望者が増えている。以下、「運転士・運転手」(8.8%)、「消防・レスキュー隊」(8.3%)、「研究者」(5.7%)と続いたほか、「ユーチューバー」(1.8%)は、初登場から4年連続で順位を上げ、12位に入った。
女の子は、調査開始以来連続21年1位で「ケーキ屋・パン屋」(26.7%)となった。もう一つのスイーツ系「アイスクリーム屋」(4.6%)も過去最高の6位に。2位は「芸能人・歌手・モデル」(9.0%)。AKB28がブレイク中だった2012年から8年連続で2位をキープ。かつて、「ケーキ屋・パン屋」と3強を形成していた「花屋」(6.2%)と「看護師」(5.6%)は3位と4位に後退。依然上位だが、比率は20年前の半分以下になっている。
11位から20位では、昨年まで年々微減が続いていた「スポーツ選手」(2.2%)が12位まで順位を上げた。巷では、フィギュアスケートや卓球などで女子の活躍が目立つが、内訳をみると、初めて「体操・新体操」(23.3%)がトップになり、「スケート(フィギュアなど)」(20.9%)、「サッカー」(16.3%)が続いた。また、昨年圏外だった「動物園・遊園地」(1.5%)が15位に入っている。
なお、男の子の親の「就かせたい職業」は、「公務員」が今年も1位。「公務員」が1位から落ちたのは2009年の一度だけ。ただし、比率は2009年を除くと最も低い数値になっている。「スポーツ選手」(9.5%)が2位、3位は「会社員」(8.9%)で過去最高の順位・比率となった。一方、女の子の親は、1位「看護師」(18.9%)、3位「薬剤師」(8.7%)、4位「医師」(7.5%)といった医療系の職業が上位を占めた。2位は「公務員」(12.4%)。
同調査結果は↓
https://www.kuraray.co.jp/uploads/5ca42885c9976/2019data.pdf